今日の心がけ~職員のスピーチ~
タイトル:本質を知る
2014.12.08
毎年、多くの初詣客でにぎわう東京・代々木公園の明治神宮。
都心に位置する貴重な緑地は、都会のオアシスとして親しまれています。
広大な神域には、十七万本もの木々が生い茂ります。
造園にあたった専門家は、「公害の進む東京では、照葉樹を植えることが望ましい」と
考えていました。
しかし、当時の首相・大隈重信は、荘厳な杉並木を望み、意見が大きく分かれました。
それでも、専門家たちは、「代々木の地質に杉は合わない」と主張を続け、皆を納得させて、照葉樹を植えたのです。
見た目よりも、「木を育む」という本質を優先させたことで、今のような瑞々しい緑地が
形成されました。
仕事や私生活で、私たちはつい見かけの良さに気をとられがちです。
見た目も十分に大切ですが、それ以上に大切な本質を見失わないようにしたいものです。
◆今日の心がけ◆物事の本質を捉えましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
植物を育てるうえで、まず重要なことは、「土」だと聞きます。
良質な土に大きく根を張り、芽を出し、葉を広げ、そして花を咲かせる。
つまり花を咲かせる土台が大切だということでしょう。
私が植物を育てるうえでしてしまう失敗といえば、
見かけの良さ、花の姿かたちばかりに目をやってしまうこと。
土・根・葉などの本質を捉えきれず何度も苗を枯らせてしまった記憶があります。
例えば、学生の皆さんを花に譬えてみることもできそうです。
「土」は学内の環境で、「肥料」「水」は先生方や職員、というところでしょうか・・・。
咲いた花は優美だったり可憐だったりするけれど、一番大切なことは見た目ではなく
本質です。
杉ではなく照葉樹を植えた当時の専門家達のように、私自身も本質を見抜く力を養い
仕事に役立てたいと思います。
教務係 寺田