学び
保育士や幼稚園教諭になるためには、子どもの特性や発達を理解することが不可欠。
多くの実践的な授業を通して、保育士や幼稚園教諭としての仕事について学んでいきます。
こども学科における学習成果
埼玉純真短期大学は、学園訓「気品・知性・奉仕」を建学の精神とし、健康にして良識ある人格高き社会の指導的人物養成を目的としています。この学園訓に則り、本学こども学科は信頼される保育者養成を目的として教育課程を編成しています。ここでは、信頼される保育者として活躍できるように、幅広い教養と専門的知識や技術を身につけた良き 社会人、良き職業人としても自覚と責任を持った行動で社会に貢献できるように授業科目を配置しています。
これらの授業科目を通して身につけさせたいと考えていることは、①保育の現場で必要な専門的知識や技術であり、②これらの知識や技術を発揮するための理解力・受容力・忍耐力・行動力・自己研鑽力などであり、③これらの力を活かすために、相手を思いやり、良好な人間関係を構築するための表現力やコミュニケーション能力であり、④これらの能力を総合して、子どもを取り巻く環境の問題などを積極的に捉え、地域 社会へ貢献できる力などであるとし、教授・学習に取り組んでいます。
このこども学科における「学習成果」は、学習成果評価指標のとおり「機関レベル」、「教育課程レベル」と「授業科目レベル」の3段階レベルで測定しています。例えば、コミュニケーション力養成の成果測定は、「授業科目レベル」では1年次教養必修科目の「日本語表現Ⅰ」で基礎的日本語力の測定のために「日本語検定(日本語検定委員会)」を採用し、「教育課程レベル」では、社会人としての行動・表現力測定のための「人財チェックシート」で成果を測定し、実習や就職活動においての成果に結びつける等です。
同時に、こども学科としては、学期ごとの成績評価に対しての学生自身の自己評価と担任との面談指導を通して新たな目標設定を行い、学生自身が学習成果をはっきりと 認識した上で、学習のPDCAサイクルによる学習計画を立てられるようにしています。
このようにすべての科目を履修する過程を経て、最終的には学位や資格取得・就職 などの結果において学習成果が評価されることになります。
学習成果評価指標
本学では、ディプロマ、カリキュラム、アドミッションの3つのポリシーをもとに、学生の学習成果を評価・検証するため 次の表にあるとおり評価指標を定めています。
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機関レベル(大学)
学生の卒業時での学修成果の達成状況(就職率、資格取得、卒業時アンケート調査など)を検証する。
検証結果は、本学の現状把握、全学的な教育改革・改善、学生・学習支援の改善等に活用する。 -
教育課程レベル(こども学科)
こども学科での学習状況(修得単位数、資格取得状況、GPA、退学率、学生生活アンケート調査など)から教育課程全体を通した学修成果の達成状況を検証する。
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授業科目レベル(各科目)
シラバスに示された授業科目の到達目標への達成状況(成績評価、学生授業アンケートなど)から科目ごとの学修成果の達成状況を検証する。(科目の成績評価は、科目特性や到達目標などを踏まえて、教員がシラバスに明示した評価方法で行う。)
入学時 (アドミッション・ポリシーを満たす人材かどうか) |
在学中 (カリキュラム・ポリシーに則って学習が進められているかどうか) |
卒業時 (ディプロマ・ポリシーを満たす人材になったかどうか) |
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機関レベル (大学) |
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教育課程レベル (こども学科) |
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授業科目レベル (各科目) |
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(本学はこども学科単科のため、機関レベルと学科レベルの項目は重複する。)
本学の学習で身につく事柄
保育者としての学習成果
- 保育に関しての専門的知識や技術が身につく
- 愛情・健康・明るさなどの保育者の基本的資質が身につく
- 豊かな教養とピュアな精神で保育にあたる態度が身につく
- 子どもの環境に関心を持ち、目を向ける態度が身につく
- 命の大切さや命を守ろうとする強い意識が身につく
- 子どもの成長と発達に合わせた支援や相談・援助ができる力が身につく
- 保育の知識技術を活かして地域貢献へ向かう態度や知識が身につく
社会人としての学習成果
- 社会人・職業人としての態度や責任感が身につく
- 社会の動きや取り巻く環境への問題発見と解決力が身につく
- 広い視野で物事を考え、行動できる態度が身につく
- 責任感・積極性と行動力をもって物事にあたる力が身につく
- 日々の課題や問題点を意識しながら行動する態度が身につく
- 他人から指導を受ける中で謙虚な態度が身につく
- 傾聴や発言などコミュニケーション力が身につく
先生になりたい自分を知る【課題に取り組む】
保育者・教育者になるということは、教わり・学ぶものから、教え・導き、学び続けるものへと立場を変えていくということです。
入学してから、まず現在の自分を再確認することから始めます。
そして、人として、専門職としての資質の向上をめざし、「自分磨き」の基礎を学びます。
先生という仕事を知る【課題を立てる】
子どもへの理解を深めるための基礎知識を身につけるだけでなく、保育者・教育者となることの意義や、保育・教育・福祉など教育の現場について学びます。
1年次には教養を中心として保育・教育の基礎を学び、2年次には、それらを実習というかたちで実践に備えた準備をします。
求められる先生に近づく【課題に取り組む】
保育士や幼稚園教諭としての専門性や考え方を深め、子どもたちの成長のサポートに効果的な指導方法や技術について学びます。また、今日の教育や保育が抱えている課題を理解し、現場でさまざまな状況に対応できる力を身につけます。
先生としてさらに飛躍するために【新たな課題を抱く】
卒業後、保育・教育の専門職として力を発揮できるよう、「教職実践演習」や「保育内容応用指導法」において、新たな課題を探しながら2年間の学びを統括し、先生としてさらに飛躍できる力をつけます。
学びの風景
保育士
乳児保育
保育園での実習や質の高い保育者をめざして、乳児保育の基礎理論や調乳、授乳の仕方、年齢に合わせたおむつ交換やお世話の仕方などの実践的な授業をおこないます。
また授業の合間には、保育現場ですぐに活かせる手遊び、絵本、わらべうたなどの児童文化に触れ、楽しみながら進めていきます。
音楽Ⅰ
音楽Iの授業は、合同レッスンと個人レッスンがあり、合同レッスンでは、楽譜の基本的なルール「楽典」を学びながら、こどもの弾き歌いや手遊びのレパートリーを広げていきます。 個人レッスンでは、一人ひとりのレベルに合ったレッスンが受けられ、卒業までに、こどもたちと一緒に楽しめる演奏技術を習得できるようにサポートします。
幼稚園教諭
教育原理
この授業では、「考える力、まとめる力、表現する力」を養うため、「教育とはなにか?」について、グループワークでお互いを尊重しながら意見交換をおこない、カード法などでグループとしての意見をまとめ、模造紙やスライドショーのソフトを使って発表します。
はじめは緊張してうまく説明できないこともありますが、回数を重ねていくうちにスムーズにできるよう成長していきます。
保育内容総論
この授業では、保育現場で保育者が保育をするための基本的な考え方について、理論と実践により学びます。 遊びを通じて、総合的な指導をおこなうためのあり方を学んだり、こどもたちの健やかな成長を促す保育環境の構成などを研究していきます。
学びのサポート
教員と学生との人格交流による支援
学習面・生活面をサポート!
埼玉純真短期大学は、保育者・教育者になる夢を実現するため、授業だけでなく、「教員と学生」の人格的交流を通じた学生支援にも力を入れています。
みなさんの学生生活(修学上の問題や生活上の問題を含めて)が、より有意義なものになるようにとの思いから、クラス担任やゼミ担当教員、そしてスクールカウンセラーが、みなさんの良き相談相手・良きアドパーザーとしてサポートできるようつねに待機しています。

チューターズルーム
大学の授業は、高校までとは異なった形式や方法で進んでいきます。
授業内容を理解するためには、自主的な予習や復習が不可欠。チューターズルームは、教員と学生がともに語り合いながら、授業でわからなかったことや調べたいことなどに関するアドバイスをし、ともに解決していきます。
学習上の問題に限らず、どんなことでも気軽に話し、相談できるサポートルームとして多くの学生が利用しています。

学生会
オープンキャンパスでのサポートや大学周辺のクリーン活動、校内美化運動、大学行事の企画・運営などさまざまな活動をおこなっています。
純真祭では、夏休み前から準備をおこない、学生の中心になって仲間と楽しく活動しています。

学生相談室
授業だけでなく、休み時間のすごし方や友だちとの交流なども高校時代とはかなり異なり、戸惑う学生も少なくありません。
学生相談室は、カウンセラーとの交流を通して、新しい環境にスムーズに慣れるようサポートやアドバイスをする部屋です。
友だちができるまでの問、ランチタイムや休み時間をただおしゃべりをしてすごすための部屋として利用していただくこともできます。