今日の心がけ~職員のスピーチ~

電車内での迷い

2023.12.12

電車通勤のMさんは、早朝の時間帯に同じ車両に乗車するため、乗客は馴染みの顔ぶれです。
しかし、今朝は隣駅に住む会社の先輩が乗車していました。

 先輩とは部署が違い、社内ですれ違った際に挨拶をする程度の付き合いです。
電車内で挨拶をしようと思ったものの、Mさんに気づいていないようでした。
そこで、本を読んで、その場を凌ぐことにしたのです。

 電車が会社の最寄り駅に到着すると、先輩が先に降りる様子が見えました。
ホッと一息ついたMさんは、先輩と距離を置きながら会社へと向かいました。
 ところが、その日の午後、社内で先輩から呼び止められました。
 「Mくん、今朝通勤の際、電車が同じだったよね。私のことにきづいているようだったけれど・・・。でも、本を読んでいたから、こちらからも声をかけるにもかけられなかったよ」と言われてしまいました。
 
<挨拶するのを躊躇したことで、先輩に余計な気遣いをさせ、仲を深めるチャンスを逃してしまったな>と、反省したMさんでした。

今日の心がけ◆躊躇せず行動しましょう

 自分では「したつもり」でも、会釈だけの適当な挨拶をしていたり、「…どうも」といった簡単な言葉だけだったり、声が小さくて聞こえなかったり。相手にきちんと伝わっていなければ、挨拶をしていないのと同じ事です。

 自分から挨拶をするメリットは、人間関係を良好にすることが挙げられます。
世の中には挨拶ができない人も少なくありません。
小学生の登校の旗当番の際、私が元気に「おはようございます」「いってらっしゃい」と声を掛けても、返してくれる子は数人です。

しかし、自分がよい見本になるように諦めずに、元気に明るく挨拶をするようにしています。

いつでも、誰にでも挨拶。
必ず相手の目を見て挨拶。
明るく元気よく挨拶。
挨拶の最後に、きちんとお辞儀をする。

これが挨拶の基本だと思います。

 学生も元気に挨拶できるように、お手本となる挨拶をしたいと思います。

実習指導係 林


そうですね。
家の近所で挨拶をしても返してくれる人はほんの何割かです。
知り合いにしか挨拶しない、とはいつ頃からこのようになったのでしょうね。

かつて「知らない人には危険だから挨拶しない」といった指導が行われていたと聞いたことがります。
この挨拶をしないことの方が危険であることをどうしてわからないのかと不思議に思います。
その幼い頃のなごりか、いい歳の大人も近所で通りがかりに挨拶をすると不思議そうに見て通り過ぎる人が多いですね。

このMさんはこの先輩にあまり話したくない、近づきたくないとのメッセージを送ったことになりますね。
このMさんは残念ながら、このような素晴らしい先輩と親しくなる機会を失ったと言えますね。
先輩が優しくて、穏やかで良い人であったことは幸いであったと思います。

良好な人間関係をつくにはコミュニケーションが重要だと言われます。
そのコミュニケーションの玄関ドアが挨拶です。
ドアを開けないで他人の家に踏み込む人はまずいませんからね。

他人の家を訪問するつもりで、相手との距離と言葉をうまく一致させてくださいね。
E.T.ホールの「かくれた次元」にあるような「対人距離」が参考になります。
目礼や会釈から、声を出しての挨拶、会話と距離も近づいていきます。

藤田

 

 

 

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