今日の心がけ~職員のスピーチ~

成人の日を迎えて

2023.11.15

令和二年になり、元号が代わってから最初の「成人の日」を迎えました。
N氏は毎年、「成人の日」は、両親に感謝を深める特別な日としています。
この日は必ず墓参りをして、仕事や家族の近況を中心に報告を続けているのです。

成人してから、既に二十年以上が経過し、家族を持つ身となったN氏です。
当時は親元から離れて、社会人として仕事をしていました。

一人暮らしをしていたN氏は、<正式に大人の仲間入りだな>と心を引き締め、両親に感謝を伝えるため電話をしました。
母親からは「よくここまで育ってくれました。ありがとう」と、父親からは「常に責任を持って生活しなさい」と言われたのです。
N氏は「成人の日」に、墓前で亡き両親と静かに向き合います。
その度に、両親の言葉が蘇ります。

<また、来年の「成人の日」に良い報告ができるように仕事に邁進し、家族を大切にしよう>と、改めて襟を正したN氏です。

今日の心がけ◆節目の日には親への感謝を深めましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

文中に「令和二年」とありますが、私が成人の日を迎えた年は「平成二年」でした。
成人の日といえば成人式でしょう。

今時の成人式は、やんちゃな若者がどんちゃん騒ぎをするようなイメージがありますが、私の代の成人式は、大人しく地味であったように想像します。
“想像します”というのは、当時は親元を離れ、東京・池袋に住んでいて、役所から成人式の案内が届いていましたが、18年間、北海道に住んでいましたので、特別関心がなかったのです。
もっとも、実家での七五三も記憶にありません。そういう環境も影響したのかもしれません。

大学で宗教儀礼の授業を受けていて、自分の成人の儀は、さらりと流してしまったことをうっすら憶えていますが、本来、成人を迎えることは命がけであったようです。
だからこそ、育ててくれた親への感謝の気持ちを特別に表す日なのかと思います。

あの時の「成人の日」は過ぎ去ってしまいましたが、今は、お盆であればご先祖様への感謝、正月であれば生かされていることへの感謝、そして年老いた親を敬う「敬老の日」、これが自分にとって一番の歳時で、深く深く親への感謝を込めています。

教務係・中村 周

そうですね。
ほとんどの人は「成人式」の日を想い出として持っているでしょうね。
「成人式」に出た人も出られなかった人も「今日からお酒が飲める」と喜びに似た感情が沸き上がったことでしょう。

人の誕生から成年になり、結婚など年齢ごとに重要な節目にあたって行われるいろいろな儀礼があります。
この成人式は中でも大きな通過儀礼です。
この日から子どもとして生きてきた社会で一人前の大人として認めれれ、責任と義務を負うことにもなります。

この儀礼は、子どもの楽しみ以上に親にとってはたいへんな喜びの日と言えます。
かつては出産時の母親の死亡や0~5歳児の70%と言われた死亡率を見ても親の喜びは理解できます。
この時代に成人することがいかに大変なことであったかを想像するとよく分ります。

誕生日も同じことが言えますが、このような通過儀礼の時には親への感謝を述べなければなりません。
今でも結婚式で花嫁は自身の父母へ「これまで育ててくれてありがとう」との感謝の気持ちを述べています。
できれば、1年に一度の誕生日にも自分の誕生を祝うとともに親への感謝の祝いをしたいものですね。

藤田

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