今日の心がけ～職員のスピーチ～

憧れのお姉さん

Ｋさんはもうすぐ定年退職となります。
退職日を控えた休日、近所の馴染みの理髪店で退職日を控えた休日、近所の馴染みの理髪店で、身だしなみを整えておくことにしました。

理髪店に行くといつもの若い店長ではなく、店長の母親が担当してくれました。
高齢で引退したと思っていましたが、繁忙期は店に出るのだそうです。

Ｋさんは、幼少の頃からこの理髪店に通っています。
十才の頃、お店に入店したばかりのきれいなお姉さんに髪を切ってもらった時、照れくさくて、顔が赤くなった覚えがあります。
　　
そのきれいなお姉さんこそ、今の店長の母親なのです。
　　
昔に戻って話が弾んだＫさん。
自分の仕事の最後の記念日に、憧れだった”お姉さん”が担当してくれた奇遇を喜んだのでした。

そして、「お姉さんが店の仕事を正式に引退するときには最後の客になりたい」と伝えて、理髪店を後にしたのでした。　　
　　
　　
　    今日の心がけ ◆ 長い付き合いを大切にしましょう
　                 （『職場の教養』：一般社団法人倫理研究所より）

私も25年以上通っている美容院があります。
実は、同じ美容師さんに息子もお世話になり、早15年が経ちます。
息子にとって美容師さんは、まさに”憧れのお姉さん”です。
　　
引っ越しをしてしまった今でも1時間かけて通っていますが、この美容師さんに会うことで私や息子にとって、懐かしい思い出のある居心地の良いパワースポットになっています。

私は古くからの知り合いに会って、「昔は良かったね。楽しかったね。」などと話すのは、後ろ向きな言葉ではなく、今よりも元気になるためのポジティブワードと捉えています。

大人になればなるほど、忙しく過ごす日々の中で、ほんの一瞬でまるで昨日の話の続きができる学生時代の友人や時間に触れることで、昔の自分と今の自分と向き合えるような気がします。

いつも変わらぬ笑顔で出迎えてくれる美容師さんの存在やホッとできる場所があることに感謝を忘れず、いつまでも笑顔で再会を重ねられたらステキだなと思いました。

　　教務係　栗原