今日の心がけ~職員のスピーチ~

ゴルフコースの今と昔

2022.11.24

 今から三十年ほど前のバブル時代、日本各地に多くのゴルフ場が造られました。
 当時のゴルフ場のオーナーたちは、「自分のコースでトーナメントを開きたい」と考えました。
そのため、難易度の高いゴルフ場が数多く生まれました。
 モデルとして目指したコースは、ゴルフの四大メジャー大会の一つで、マスターズが開催される「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」でした。
この傾向は「オーガスタ・シンドローム」と呼ばれました。

 それから三十年が経ち、当時ゴルフに熱中したアマチュアゴルファーは、シルバー世代となり、難しいコースは敬遠されるようになりました。
 時代によって、お客様のニーズは変わっていきます。
特に昨今は、時代の変化のスピードが速いといわれています。
 何かを始めることは難しいものですが、やめることは尚更難しいものです。
常にアンテナを張り巡らせ、様々な状況を読み解きながら、何が必要で何が不必要なのかを判断していくことが重要でしょう。

今日の心がけ◆ニーズを汲み取りましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 新しいことを始めることと同様、今までやってきたことをやめることも難しいように感じます。
本学でも、必要とされて始まった行事が継続されていたり、業務のやり方も変わらず続けているものはたくさんあると思います。
次の年度の計画をする時も、前年度を基本にして考えています。

 しかし、時代や対象となる学生の傾向、実行する私たち教職員など、いつも同じではありません。
教職員の研修会でも話題となりましたが、今の学生はICTを活用した学びを経験しており、自分の経験と異なっています。そういった学生が入学
してくるようになりますので、これまでの考えや体制では不十分なところも出てくるでしょうし、現在のコロナ禍のように、想定されなかった事態になることもあります。
 
今までのことばかりにとらわれず、常に状況を見て、今までと同じでよいか、変える必要があるかを考えるようにして、場合によっては思い切って変えたり、やめる判断もできるように業務に取り組んでいきたいと思いました。

相馬

そうですね。
過去をいかに捨てていくかは大きな課題ですね。
新しいものを導入するには、古くなった既存のモノを取り除かなければなりません。
すべては時代と変化に合わせて進んでいかなければなりませんからね。

それは考えであったり、モノであったり、人であったりといろいろです。
しかし、現在あるモノや古くなったものすべてを不用意に取り除くことには疑問がわきます。
古きモノから多くを学びとることで、それを元に新しい多くのものを生み出すことができるのですからね。
「温故知新」と言われるとおりです。

今、地球上ではすべてが加速度的に増加の一途を辿っています。
人口をみれば産業革命前後はは10億人ほどであったものが、以降の200年で80億人にとなっています。
さらに、移動手段は産業革命以前は馬が最速(競走馬で約70㎞/h)で、並足で1日50~60Km移動できるのだそうです。
それが、機関車や自動車となり、時速300Km/hの速さを獲得しています。
航空機でいえば旅客機の巡航速度は、ボーイング「787」がマッハ0.85(約918km/h)で、戦闘機はさらにスピードアップします。
これが情報供給量となるとさらにスピードは増します。
まさに上昇角度90度(直角)に近いですね。
このようなことは学生時代に読んだアルビントフラー博士の「未来の衝撃」に記されていました。

このようなスピードアップがアタリマエの現代の地球では、失ってはならないものが多く失われています。
それは人口増や人間にとっての便利さのスピードが想像以上の速さで進んでいます。
動いているものにストップをかけることは本当に難しいことで労力と時間を要します。

しかし、すべてのモノはいずれ限界点に達します。
その限界点到達までにどれだけスピードを緩め、必要・不必要を判断し、ストップをかけなければなりません。
「気候変動枠組条約締約国会議(COP27)がエジプトでで開かれましたが、なかなか難しいですね。

未来を担う子どもたちの保育教育にあたる本学の学生にはこれらに対し、正しい選択と行動をして欲しいですね。
そのためにも学生をサポートする我々教職員の判断・考え方や行動が重要となりますね。

藤田

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