今日の心がけ~職員のスピーチ~
ぜんそくの教え
2019.08.07
体力不足が気になっていたSさんは、休日にサイクリングに出かけました。
快調に川沿いを走っていると、急に咳が出始めました。
その咳はなかなか止まらず、ついには自転車から降りて、その場にうずくまるほどでした。
翌日、病院で受診をすると、ぜんそくにかかっていたことがわかりました。
Sさん自身がぜんそくになって、<本当の苦しみは、本人にしか決してわからない>ということに気づいたのです。
それ以降Sさんは、他人の痛みや辛さを訴えかけてきた時には、
<ああ、今は辛いんだな>と、そのまま相手の気持ちを受け止めるように心がけています。
まだ、ぜんそくは完治せず、薬が欠かせないSさんですが、他人の痛みを理解する心を育ててくれたぜんそくに感謝し、仲良くつきあう毎日です。
今日の心がけ◆苦しみの中にあるヒントを活かしましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より一部抜粋)
私は、小学4年の時から偏頭痛がひどくなり、頭痛から吐き気になるほどです。
最近では、偏頭痛の方も増え、頭痛専門の医療機関も増えているようで、私の友達にも偏頭痛で悩んでいる人が多くいます。
自分自身が頭痛で苦しむため、友達や家族が頭痛の時は、辛い気持ちがよく分かります。
そのことから人に優しく対応したり、頭を冷やしたり、逆に温めたり、頭痛の状態をみて看病できるようになりました。
今回は、ぜんそくや頭痛の体調不良の話ですが、今まで生きてきた中で、いいことばかりではなく、失敗や嫌な経験をしてきたこともあります。
人は、多くの痛みを人よりも経験していることにより、当然多種多様な痛み把握しているものです。
その時に味わった痛み、思いを理解しているからこそ、人の痛みを分かるようになります。
人間関係で上手くいかなかった人、仕事で失敗ばかりした人、いじめを受けたことがある人。
こうした人は、様々な困難に立ち向かい生きてきた人であり、その時に感じた思いや痛みを忘れることがありません。
これら多くの痛みを経験したことで、人の痛みも分かるようになり、まるで自分のことのように思うでしょう。
そのため親身になって相談に乗ってくれたり、何も言わずにそばに居てくれたりと、優しさが表に出ることもあります。
私も、他人が痛みや辛さを訴えかけてきたときは、相手の気持ちを受け止めるよう、共感できるように心掛けていきたいと思いました。
実習指導係 林