今日の心がけ~職員のスピーチ~

V字回復のきっかけ

2019.08.04

営業部長のM氏は、出社するにも気が重い日が続いています。
自社の主力商品が売り上げを落とし、回復の兆しが見えないからです。
毎朝の朝礼で、もっと小まめに顧客企業をまわり、お客様の立場に立って、誠心誠意取り組むように叱咤激励しています。
とはいえ、売り上げの数字はいっこうに上がってこないのです。

そんなある日、営業スタッフ同士の会話を耳にしたのです。
「部長は気楽でいいよな。大きな声だけ出していればいいのだから」。

M氏は一瞬、頭を殴られたようなショックを受けたのです。
常々、社長から「現場に立て」と言われ続けているのに、それを実行できていないのは自分だと思い知りました。
その日を境に現場を歩くと、今まで見えなかったものが見え、聴こえなかったものが聴こえます。
今何をすべきかが把握できるようになり、即座に対応することで、業績もV字回復していったのです。

 今日の心がけ◆問題は自分にあると自覚しましょう

「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

V字回復とは、必ずしも業績向上ではありません。
明らかに大きな問題を抱え、急速に業績を悪化させた要因を取り除き、一気に基に戻すことです。

本学でも、10年ほど前に同じような状況に陥りましたが、V字で回復しました。
それは、単に信用の回復だけでは成り立たず、教職員が、それぞれの役割を超えて、一丸となって連携し、成果を達成した結果です。

例えば、ある上司に仕事を頼まれたら、最優先で取り掛かろう、真っ先に応えたい、そんな気持ちにさせられて仕事を進める展開があります。
対して、別の上司は、部下を試すだけの指示で終え、仕事への活力を低下させてしまう不器用な方も現実には存在します。

オープンキャンパスなどで、高校生に本学の学園訓「気品」「知性」「奉仕」を説明する機会があります。
その中の「気品」については、内面を表す表現のため、少々難しく感じるようです。
実は、この「気品」を備えている方が多い職場こそが、業績向上の鍵になるのではないでしょうか。

「部下を上手く動かすことも仕事の内」と言われます。

“すぐにやります”“よろこんで”、そんな自然に反応できる気持ちにさせるのは、その方の持つ“品”なのかと思います。
“品”のある方は、問題が生じても他人の所為にはしません。
そんな人の多い職場が本学であり、自分が恵まれていることを実感できます。

事務局 係長(進路支援担当) 中村 周

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