今日の心がけ~職員のスピーチ~

ほめる人よりしかる人

2018.12.13

誰でも、褒められるのは嬉しく、叱られるのは嫌なものです。
叱られれば大人だって、いや、大人だからこそ落ち込みます。
しかし、この叱咤をどう受け止めるかによって、人の成長は大きく左右されるものです。
落ち込む一方で、
「叱られるのは期待されているからだ」
「自分に成長してほしいから叱るんだ」と
受け止められるでしょうか。

本誌発行元である倫理研究所の創設者・丸山敏雄は、昭和二十四年に、
「倫理かるた」なるものを作成しました。

かるたの読み札「は」は、「ほめる人よりしかる人」です。
以下、解説文を紹介しましょう。
「人は、ほめられる時が、一ばんあぶない。
つい、いい気になり、えらそうになって、油断するから、失敗する。
しかる人は、自分を思ってくれる人。
しかられて、はらもたたず、喜んでうけいれる。
これが、すなおな人、りっぱになる人」
特に、若手の皆さんは、上司や先輩を恨む前に、心しておきたいものです。

今日の心がけ◆叱咤の裏にある期待を受け止めましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

学生の就職相談を受けているなかで、
「このことは○○先生に相談するといいよ」というと
「その先生はちょっと…」と拒絶されたことがあります。
学生は、相談とはいえ、言われたくないことや、逆に言ってほしいことを
想定しているようです。

私は若い頃、職場の上司に叱られることが嫌ではなかったと記憶しています。
仕事が軌道に乗って順調な時、その経験が少ないほど、危ういことも多いかと思います。
そんな場面で叱られることは、上から、もしくは周りから支えられていることを
強く感じることができます。

“叱る”を悪いイメージで捉えている人は、“怒る”と勘違いしているのではないでしょうか。
“怒る”は、感情を抑えられず表に出すこと、“叱る”は、相手のことを思い指導することです。

以前、「私は褒められて伸びるタイプです」というセリフが流行りましたが、
これは、ただ単に叱れることへの予防線で、コミュニケーションの拒絶であり、
伸びる期待はできません。
“褒める”という言葉も仕事場では違和感があります。
本来は、“労う”が適切なのかと思います。

最近は、叱り下手も増えてきているようです。
直接言っては嫌われるのではないか、角が立つのではないかと思い、
当人が近くにいて聞こえるように周りに小言を並べるという、
成長どころか停滞を招く行為です。

何事も素直に受け止め、叱られたときは、
「すみません」「ごめんなさい」ではなく、
「ありがとうございます」という姿勢をとりたいと思います。

事務局 係長(進路支援担当) 中村 周

OPEN CAMPUS

オープンキャンパスの日程を見る

受験生向けのお知らせ

一覧で表示

在学生向けのお知らせ

一覧で表示

閉じる
閉じる
閉じる