今日の心がけ～職員のスピーチ～

ここに活路がある

　手間のかかる作業だからやりたくない、すぐに答えが見つからないなど、日々
の生活において、面倒だなと感じることはありませんか。
　アニメーション作家として世界に名を馳せている宮崎駿氏は、<少しでも手を
抜くと作品の品位をおとしめる>という思いから、納得がいくまで、何度も何度
も絵を手直しするそうです。
　氏は自身の仕事について、「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだ
よ」「世の中大事なことはたいてい面倒くさい」と語っています。
　便利な機器を駆使して、手早く、効率的に作ったものの、仕上がりが雑になっ
てしまったという経験を持つ人は多いでしょう。インターネットですぐに見つけ
た答えは、すぐに忘れてしまいがちです。
　煩わしいことから逃げずに、手間や時間をかけたことは、回り道も含めて、身
につくものです。<面倒だな>と感じる心と真摯に向き合い、地道に克服してい
こうとするところに活路があるのでしょう。

今日の心がけ◆面倒なことと向き合ってみましょう
（『職場の教養』：一般社団法人倫理研究所より）

　学生時代に作品製作をしていましたので、その当時を思い出しました。
作品作りに正解はなく、迷いや悩みが出て面倒になったりすることもあり、
期限ぎりぎりで、なんとなく仕上げたものは、やはりそれなりの結果になりました。
逆に何度もやり直したり、時間がかかってしまったことでも、結果良いものが
できると費やした努力は無駄ではなかったと思いました。

　仕事でも、面倒だと感じて後回しになってしまったり、時間がなく完璧とは
言えない仕事になってしまうこともあります。また、基本的には、時間も労力も
無駄にしたくないので、効率的にできる術を考えているのですが、記憶に残って
達成感を感じるのは、苦労してやったことのように思います。

　面倒とおもってしまうことでも、効率と言いながら手を抜くことにならないよう、
必要なところには時間や手間をかけることを大切にしたいと思いました。

教務係　相馬