今日の心がけ~職員のスピーチ~
10月30日(水)スピーチブログ
2024.10.30
ある日新聞を読んでいると、『言葉の先頭に来る「ヌ」の音にはすごい破壊力が備わっている』という見出しがあり、少なからず衝撃を受けました。文章中にあったヌのつく言葉、ぬばたま、ぬえ、ぬめり、ぬかるみ、ぬらぬら、ぬたうなぎ、ぬま等奇妙に響く言葉の数々に粘っこさや背筋が粟立つような寒気を覚えるような気にもなるのは私だけではないはずです。
さて、余談ですが、「ぬ」というのは言いづらい、そして聞こえづらい言葉の代表のようです。例えばわたくしの名字の中に「ぬ」がありますが、初めてお会いした人には「ぬ」ではなく「ゆ」や「の」と聞こえているようで、何度か聞き返されます。漢字で申すとすぐわかっていただけますが。
語感には本当に昔からの人々の思いが詰まっているのだと思います。環境の変化にも強そうで滅びそうもない油断のならない「ぬ」ではありますが、その音が入っている言葉を大事にしていきたいと思います。
ちなみにわたくしは、ぬばたま色は好きです。
折々のことば~朝日新聞より
奥貫