今日の心がけ~職員のスピーチ~

折り紙

2024.05.10

昨年、カタールで開催されたサッカーのワールドカップでは、日本代表が試合後のロッカールームに書き残した感謝を伝えるメッセージと共に、そこに添えられた数羽の折り鶴が国内外で注目を集めました。
日本では馴染みの深い折り紙遊びですが、子供の頃に遊んでいた人も、大人になってからは折る機会がほとんどないという人も多いことでしょう。

折り紙で何かを作るには、山折りや谷折りをしながら、重ねたり開いたり、指先を使った細かい作業が必要です。
子供の頃は上手に折れなかったものが、手先の器用さや理解力、集中力が高まった大人なら折れるかもしれません。

一枚の紙から生き物や草花、乗り物など様々なものを作る折り紙遊びは、折る楽しみもさることながら、脳の活性化の一助となることも期待できます。
また、紙は身近にあるものが使えて広いスペースを要しないため、気軽に始められます。

折り紙は日本の伝統的な遊びの一つでもあります。
時にはこうした伝統的な遊びに触れてみるのも良いのではないでしょうか。

今日の心がけ◆日本の伝統的な遊びを知りましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

子供の頃、新聞の折り込み広告を使って、最初に紙飛行機を作った記憶があります。
そこから少しずつ難易度を上げて、ちょっぴり夢中になっていた頃を思い出しました。
結局のところ、折り鶴以外、記憶に残りませんでしたが、それだけ折り鶴は、折り紙文化の象徴になっているのでしょう。

日本の伝統的な遊びの中で、古いものでは雛祭りの「貝合わせ」。
これは平安時代の公家衆が、貝の形や色を愛でて歌を詠む遊びが元となり、歴史の長さを感じますが、今ではトランプの神経衰弱のようにも感じます。
現代に残る伝承遊びは、江戸時代以降、明治期に広がり始めたようです。

折り紙に関しては、基になったのは古来の宗教的な儀礼で使われる御幣などの用具の一部でした。
折り紙という言葉は、外国でもローマ字表記で「Origami」として通じるそうですが、必ずしも日本国有の文化というわけではありません。
ヨーロッパでもナプキン折りの飾りつけがあり、模様折り紙はフレーベルの教育法にもつながり、日本の情操教育に影響を与えているそうです。

幼児教育者を目指す学生は、現場で日本の伝承遊びに触れ合う機会は多いでしょう。
その養成校で勤務している自分は、最近、紙を折ったといえば、昔、母から教わったチラシを再利用したミカンの皮を捨てるゴミ箱くらいです。
これを機会に、多彩な日本の伝統的な遊びを見直してみたいと思います。

教務係・中村 周

「折り紙」の思い出はいろいろあります。海外交流などで披露したこともありますが、若い時に訪れたフランスのショパンのお墓、絶えないお花に囲まれていました。
その時、手持ちの紙を四角にして折り鶴を折って、コメントを書いて供えてきました。
「折り紙」の文化で何か通じた気がしました。

学長 小澤

OPEN CAMPUS

オープンキャンパスの日程を見る

受験生向けのお知らせ

一覧で表示

在学生向けのお知らせ

一覧で表示

閉じる
閉じる
閉じる