今日の心がけ~職員のスピーチ~

春はあけぼの

2024.05.10

「春はあけぼの」で知られる『枕草子』は、夏は「夜」、秋は「夕暮れ」、冬は「つとめて(早暁)」と、一日の中で季節ごとの好ましい時を挙げています。
あけぼのとは、ほのぼのと夜が明けてくる頃のことです。
寒さも緩み、日の出も徐々に早くなる頃の明け方は心が浮き立つという人もいるでしょう。

あけぼののように、日本では豊かな自然環境を背景にしながら、四季を愛でる文化が育まれてきました。
特に春は、新たな生命が芽吹く季節でもあり、会社においては4月は、新たな年度が始まる時期でもあります。
そういった四季を愛でる際には、心に空所を持つことが大切といわれます。
空所とは、仕事とは無関係の別世界のことをいいます。

例えばウォーキングや映画鑑賞など、仕事と関係ないような趣味が挙げられます。
それが結果として、仕事にも生活全般にも良い影響を及ぼします。

春の花や新緑を眺めることも、空所になるでしょう。
そんな時間を大切にして、仕事も生活も充実させたいものです。

今日の心がけ◇心に空所を持ちましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

先日、造園業者の方が春から夏に向けて植物の植え替えをしてくれました。
このように本学では緑豊かな環境の中、自然を身近に感じて過ごすことができます。

見慣れた景色も季節や時間を変え、別の角度から眺めてみると、葉の色の変化や蕾のふくらみに気づくことがあります。
仕事においても、少し離れた環境に身を置くと目先の作業に追われている自分に気付かされます。
そしてもう少し先を見て業務に取り組むべきだと反省することがあります。

物事の全体をみると客観的にとらえられることができるため、冷静に自分を振り返るきっかけになります。
また本文にあったように、実際の業務とは無関係の時間を過ごすことも仕事や生活に良い影響があると感じます。
パンを捏ねたり、物作りをするときなどは無心になれ、出来上がると達成感と満足感で気持ちが満たされます。
また朝の清々しい空気の中で犬と散歩する時間は、ぼんやりとその日の流れをイメージしながら歩くため、自然とやる気がわいてきます。
逆にこのように没頭できる趣味や息抜きの時間がとれないときは、不思議と視野が狭くなりがちで思考も偏ってしまいます。
時間の余裕と心のゆとりから得られるものは大きいと感じます。

さて1年生は少しずつ大学生活に慣れ始めたころでしょうか。
またこの3月に本学を卒業した新人の先生たちも子どもたちと奮闘中でしょうか。
4月は期待と不安が入り混じる不安定な時期です。
気持ちがいっぱいになる前に心に何かひとつ空所を設けてリラックスして新しい環境を楽しんで欲しいと思います。

教務係 寺田

行き詰まった時こそ、心を無にしたり、抜け穴を作る時間が大切ですね。

学長 小澤

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