今日の心がけ~職員のスピーチ~

言葉との出会い

2024.04.03

不動産販売会社に勤めるIさんは、後輩社員の指導に頭を悩ませていました。
朝は遅刻を繰り返し、何度注意をしても、改善の姿勢が見られないのです。

 そのようなある日、通勤の電車内で読書をすることが日課になっているIさんは、登場人物の発していた次の言葉に目を留めました。
「どんなに理屈や道理が通っていても、そこに思いやりの心がなければ正義とはいえない」
 この文章から、後輩に対する接し方を振り返ったIさん。

正論を押し付けるのみで、思いやりの心で後輩の話を聞いていなかったことを反省したのです。
 それからIさんは、積極的に後輩に話しかけたり、後輩の話に耳を傾けました。
すると、家庭の事情で遅刻せざるを得ない状況であったことを知ったのです。

 その後、会社のサポートもあり、後輩の遅刻は徐々に改善していきました。
以降、Iさんは、思いやりの心を持って業務にあたるようになったのです。

 恩師、上司からの励ましの言葉、書籍の一文など、これまでの人生で大きな影響を受けた言葉を人生の指針として、日々を充実させていきたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養


Iさんの後輩の遅刻は事情があったにせよ社会人として、決して許されることではありません。
Iさんの相手を思い遣ろうとする姿勢はなかなかできることではないなと思いました。

学生でも、家庭の事情や体調、生活習慣の乱れなどで授業を休んでしまい、単位が取得できないというケースは毎年発生します。
しかし、本学の先生方は根気よく学生の相談に乗ったり声がけをしている様子をみると、彼女たちの支えになっている部分もるのだなと感じます。
誰かの言葉で救いになることもあります。

2年間という短い間で卒業し就職していく学生ですが、たくさんの人と関わりながら、人生の指針となる目標を決めて、日々を充実して欲しいとおもいました。

荒井文菜

そうですね。
人の言動には必ず意図や理由があります。
このIさんの後輩も同じ状況ですね。

この状況でのIさんの後輩への対応態度は素晴らしいものです。
しかし後輩の態度は今後考え直さなければならないでしょう。
近年、ますますこの傾向の人が増してきているように感じます。

「…気持ちを分かってくれない」「…してくれない」といった状況です。
自らが状況などを発することをしないで、他人が状況を理解することを求めるのです。
今から40年以上も前になるでしょうか「くれない族」が流行りました。

全てを相手に委ねて、常に相手が自分にしてくれることを期待して何もしない人々です。
日本は「察するコミュニケーション」と言われますが、まさにこれです。
相手に伝えたい内容を察してもらうといった「察して理解する力」が相手にあることを期待しています。

そのための前提として「共通の認識度合」が必要になるので、正確に理解されることはかなり難しいですね。
これからはこのような人々がますます増えてくる傾向があると言えるでしょう。
このためさらに相手を察するために頻繁なコミュニケーションで理解を深めることが重要となってきます。

お互いを理解するためにはこの綿密なコミュニケーションしか無いと言えます。
その中でも相手を理解するために、この思いやる心を持つことが重要です。
そのためにも自分自身がまず心のゆとりを持たなければなりませんね。

藤田

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