今日の心がけ~職員のスピーチ~

物の特質を発揮させる

2024.03.21

メジャー・リーグで偉業を成し遂げ、昨年の三月に現役生活を終えたイチロー氏は数々の名言を残しています。
その多くが身近で基本的な生活の内容でした。

例えば、野球の道具に関しては「汚いグラブでプレイしていたら、その練習は記憶に残りません」「一度バットを投げた時、非常に嫌な気持ちになりました」「プロとして道具を大事に扱うのは当然のことです」などと述べています。

道具や物は人のために働き、役立つことを目的に生み出されました。
「物」という字が付く建物は私たちの快適な暮らしを守り、食べ物は私たちの体を育んでくれるように、私たちは様々な「物」と共に生きているのです。
道具は、仕事の効率を上げることができます。

イチロー氏が現役時代、「グラブは、体の一部だと考えています」と述べていたように、道具や物を大切にすることで、その特質が充分に発揮されることを教えてくれています。
日頃、何気なく使っている物や道具は、生活を便利で豊かにしてくれる協力者です。
改めて、物や道具に感謝の気持ちを深めていきたいものです。

今日の心がけ◆物や道具に感謝を深めましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

先日、付き合いのある自動車整備会社からハガキが届いていました。
年度末の何かのセールの紹介かなと、その日は気にせず、数日後にフッと目を通した時、オイル交換時期のお知らせだったことが分かりました。
軽自動車の場合は3,000km、普通乗用車の場合は5,000km走行を基準にエンジンオイルを交換した方がいいそうです。

職場への通勤では、電車を利用したこともありましたが、自宅から大学まで、ほとんど天候を気にすることなく、非常に便利な移動手段で、改めて考えると、私にとって無くてはならない物です。
機械系全般に弱い私ですが、この自動車だけは、無いことが想像できません。
給油や車検を忘れることはないのですが、運転していて、何も支障を感じないと、ついウッカリしてしまいます。

皆さんが普段、スマホを手にして画面を見つめて何かを操作しています。
私も一応スマホを持っています。
ただ、皆さんと違うのは、メールの受信、LINEの確認、電話の着信、これを終えると電源を落として鞄に仕舞います。

直接の仕事では、パソコンに触れていることが非常に長いと思います。
毎朝、同僚がパソコンや机の周りの拭き掃除している姿を思い出すと、システムの調整は出来ないものの、せめて仕事で必要な物や道具を磨いて、感謝の気持ちを込めたいと思いました。
その気持ちの根底には、将来、スマホで仕事をするようにとの指示が出ないことを願っています。

教務係・中村 周

そうですね。
人間も物の一部で、物はこの世に存在するとの意味を表すのでしょうか。
生物、動物、植物から人物などと表現されますからね。

物の恩恵を受けることなくして、人は生きていくことはできません。
いたる場面で自身の部位の延長として、援助はとして、物の恩恵を常に受けています。
援助者として、パートナーとして、自身の一部でもある、この物を大切にしないで生きていくことはできないでしょう。

ですから物を捨てる(別れる)ときには心が痛みます。
断捨離が大切と割り切って、不要なものとして処分すればよいとの考えもありますが・・・。
物とともに過ごした日々を思わずにはいられないのが人間でしょうか。

大切しているものほど痛みも激しく使用にも耐えがたいものとなっています。
そこに共に時間を過ごした思いが込められていますからなおさらですね。
しかし、「生者必滅、会者定離」と言われるように、共に過ごしたものは分かれる時が待っています。

だからこそ、共にしている時だけでも丁寧に感謝を込めて扱うことが重要なのでしょうね。
人でも物でも、特に近くに、いつもあるモノにアタリマエの気持ちが強くなります。
このようなアタリマエの物を日頃から大切にしていきたいものです。

藤田

 

 

 

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