今日の心がけ~職員のスピーチ~

妻の働きに感謝

2024.02.09

ある日、Aさんが妻に「今、一番欲しいものは何?」と尋ねました。
すると、「一日、自由な時間がもらえたらうれしいな」との返事が返ってきました。
「それならば次の休日、家事はすべて引き受けるから、好きなことをすればいいよ」とAさんが言うと、妻はとても喜んでくれました。

当日、妻はうれしそうに出かけて行きました。
留守を任されたAさんは、張り切って洗濯、掃除、買い物をこなし、三人の子供たちの面倒をみました。
あまりにも目まぐるしく動いたせいか、あっという間に時間は過ぎ去っていきました。

夕方、妻が帰ってきて、顔を合わせた時の第一声が、「あなた、お疲れ様でした。大丈夫だった?」というねぎらいの言葉でした。
Aさんは妻の心遣いにハッとしました。
<毎日愚痴一つこぼさず、家事をしてくれる妻にこそ、ねぎらいの言葉をかけなくてはいけない>と思ったのです。

以来、帰宅時には妻に「ありがとう。今日もお疲れ様」と声をかけるようになりました。
妻はニッコリ笑って、Aさんを温かく迎え入れてくれます。

◆相手の働きをねぎらいましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

それぞれの立場にならないと実際のことは分かりません。
様々な情報や経験から、想像や予想をしたり、分かった気になることはできます。

ですが、自分のことで手いっぱいということもあり、どんなことが困るのか、大変なのか、難しいのか、周りに望んでいることは何かなどまでは、考えてあげることはなかなかできません。
このお話しの奥さんは、日頃の家事から解放されて一日自由になれたことも嬉しかったと思います。
しかし、これを毎日続けたいわけではなく、一番身近に居る旦那さんに、自分がどんなことをして、どんな思いでいるかということに関心を持ってもらえれば、それが嬉しかったのではないかと思います。
逆に、旦那さんがどんなことを大変と感じて、望んでいるのかなどは分からないので、ねぎらいの言葉の代わりに、自分のことで不満や愚痴を言ったりせず、家事をこなして家に旦那さんが休める場所を作るという心遣いなのではないかと思います。

家庭でも職場でも、相手の作業や気配り、存在そのものを当たり前だと思わず、「あなたの、みんなの、お陰様だ」という気持ちを持っていなければいけないと改めて思いました。
そうすることで、お互いに気付けていないことや、見えていなかったことも、「お互い様だ」と思え、歩み寄って何かの時には助け合えるのだと思いました。

庶務係 大澤

そうですね。
「隣の芝生は青い」とよく言われますね。
他人と比較して自分の置かれている環境や状況をマイナスに捉えてしますこともよくあります。

「子をもって知る親の恩」も頻繁に耳にしますね。
残念ながら、人はその立場になってみないと本当の喜びや苦しみは理解できないのです。
他人の状況が良く見えていても、実際に良いかどうかは、その人でなければわかりません。

他人が外から見れば良い状態にあると思っていても、全く異なっている場合も多くあるのです。
人は心も身体も健康で安定している時は物事をポジティブに受け止めることができます。
反対に精神的肉体的に健康状態が割る時や不満を抱えて自己肯定感が低い時は自分が置かれている状態ををネガティブに捉えます。

人は感情の動物と言われるとおり、優しい言葉や思いやりの言葉、感謝の言葉が幸せな気持ちにしてくれます。
せっかく他の動物が持たない言葉を持っている人間は、その言葉をよい状態を創るように使いたいですね。
相手を想う心が口から出る言葉を通して相手の心にたどり着くと考えています。

心と身体が安定してる時には、この思いやりと感謝の言葉は心の底から湧いてきます。
そのためにもお互いが精神的にも肉体的にも健康な状態であり続けるようにしたいものです。
お互いに100%理解することはできなくても、お互いを思いやる心は100%保つことができますからね。

藤田

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