今日の心がけ~職員のスピーチ~

食べられる幸せ

2024.02.08

 ある時Aさんは、原因不明の腹痛で入院することになりました。
食事を摂ることができず、点滴による治療が数日間続いたのです。

 栄養補給が目的で、普段の食事に自然と備わっている、噛む・味わうという要素はありません。
それは、Aさんにとって味気ないように感じられました。
 <食べたい、何かを口にしたい>という切望が沸き上がってきたAさん。
子供達には「食事がとれる感謝の気持ちを忘れないように」と折に触れて伝えてきましたが、自分の食事への感謝が薄っぺらいものであったことを痛感したのでした。

 食は生活とは切っても離せないもの、欠かせないものです。
しかしながら、健康で何不自由なく食事を摂っている時には、その有難さは、なかなか実感できるものではありません。

 目指したい食習慣の基本としては、①好き嫌いをせず、感謝していただくこと、②食べ残しをしない、適量にすること、などがあるでしょう。
 改めて、日々食事がいただけることに感謝の気もしを深めたAさんです。

今日の心がけ◆感謝して
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)


 毎日、意識をせずに習慣として食事をとっていることが多いように思います。
大病でなくとも、ちょっとした体調不良で、のどが痛くて飲み込めない、頭が痛くて租借できない、食欲がわかない、などと言った時になって、普段、問題なく食べられている幸せを実感します。
 
また、日本は平和であり、食料も十分に手に入れられているこの環境に慣れてしまっていて、テレビで戦争をしている国や災害を受けた地域での食事もままならない様子を見た時に、はっと気づかされることもあります。
 不自由なく食事ができることが当たり前ではなく、健康にいられる自分自身と、そうさせてくれる環境、それを支える人々がいることを感じ、たくさんの感謝を忘れずに食事をいただきたいと思いました。

教務係 相馬

そうですね。
「食事はできてアタリマエ」というのが、先進国と言われる国の人々です。
もしかするとこれは幻想に近い思い込みなのかもしれません。

国連食糧農業機関の2022年報告書によると、世界人口の約29.6%(3人に1人)、24億人の人びとが食料不安に陥っています。
このうち、約9億人が深刻な食料不安に直面していました。
そして日本の食料自給率は38%で、カナダ266%、オーストラリア200%、アメリカ132%にははるかに及びません。

戦争や紛争が至る所で起きている現在、いつ食糧輸入がストップするかはわかりません。
現在、食材も値上がりしていることからも食料の危機がそれほど遠いことでないことが予想されます。
このようなことにならないまでも、コラムにもあるとおり、感謝していただく、適量を食べることを忘れてはなりません。

そのために肉体的にも精神的にも健康で生活していなければなりません。
健康を損なうと食糧危機以前に食への興味や関心が薄らぎます。
生きるために食べるのですから、食べることへの意欲がなくなることがあってはなりません。

食事をもっと大切なこととして考え、行動することが重要です。
この食べることへの感謝の気持ちを忘れては生きていくことができなくなるでしょう。
そのためには安心して生きていられる、心と身体の健康と平和な世界が続かなければなりませんね。

藤田

 

 

 

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