今日の心がけ~職員のスピーチ~

ノーサイド

2024.01.18

Tさんは人と対立することが苦手で、会議の場では議論を避けてきました。

そのようなTさんに、昨年の秋に日本で開催されたラグビーのワールドカップは、少なからず衝撃を与えました。
それは「ノーサイド」という言葉です。
プレーの最中は激しい闘志を漲らせて戦った選手同士が、ゲームが終わると、すべてを忘れて互いに健闘を称え合います。
その姿を見たTさんは、大きな感動を覚え、<今の自分に必要なのはこれだ>と膝を叩いたのです。

ある晩、帰りの電車の車中でNさんと一緒になりました。
Tさんは、声高にズバッと自分の意見に反論してくる、Nさんが苦手でした。
その日の会議でもNさんがTさんの意見に切り込んできたため、気が重い状態での車中となりました。

ところが、電車を先に降りたNさんは、ホームでTさんを見送ってくれたのです。
その姿を見て、<まさにラグビーでいうノーサイドだ>と思ったのです。
ひとたび結論が出たら、サッと気持ちを切り替えて対応する爽快さをTさんは、Nさんから深く教えられた思いでした。

今日の心がけ◆サッと気持ちを切り替えましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

ノーサイドとは試合終了を意味します。
激しくぶつかりあっていた選手たちが、試合終了後にお互いを称え合う姿は感動するものがあります。

称え合えるということは、それほど本気で試合に挑んでいるからでもあります。
中途半端な気持ちで試合に出ている人は、誰からも称えられることなく終わることでしょう。
仕事や人間関係にも同じことが言えるのではないでしょうか。

時には意見がぶつかることがあるかもしれませんが、認めあえる部分があればより良い人間関係を築いていけるはずです。
意見をぶつけ合うことは避けたいと思いがちですが、嫌なことと認識せず、それほど真剣に向き合ったと前向きに捉えるよう心掛けていきたいと思います。

入試広報係 西山

そうですね。
できるだけ他人と良好な関係でいたいですから、衝突は避けたいですね。
しかし、意見として述べることにより相手の感情を不愉快なものにしてしまうこともあります。

このようなとき大切なことは言葉や表現の仕方です。
いつも学生にも伝えているのは、”Yes. But”を忘れずに、頭から否定をしないようにして、自分の意見を述べることが大切だということです。
人にはそれぞれに思いや考えがありますから、他人の意見や主張もよく聴いて理解した上で、言葉に気をつけながら自分の考えを述べることが重要です。

その折にも感情的になって相手の人格を傷つけるような発言はしてはならないことは基本ですね。
人は時として、好き嫌いで物事を判断する場合もありますから、できるだけ客観的にならなければなりません。
ですから、会議などでの意見交換には冷静さと相手の思いやりが重要です。

例え、言い合いをした後でも「別れる時には笑顔で一言」と学生にはよく話しています。
どんなに相手と意見を戦わしても、それはそれ、別れる際には笑顔で挨拶できることが大切です。
これは日常生活でも同じで、このコラムにもあるように、友人や家族などとも別れる際は「楽しかったよ」「また、明日」などの一言が大切です。

敢えていさかいを起こしたいと考える人はまずいませんからね。

藤田

 

 

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