今日の心がけ~職員のスピーチ~

点字ブロック

2023.12.12

 Sさんは、通勤のため駅のホームで電車を待つ間や乗車中は、好きな作家の小説を読むのを楽しみにしています。
 ある日、いつものようにホームで小説を読んでいると、Sさんの後方から棒のようなもので何かを擦りながら移動している音が聞こえてきました。
<何の音だろう?>と後ろを振り返った瞬間、女性とぶつかってしまいました。

 その女性は目が不自由なようで、白い杖をついています。
一瞬驚いたSさんでしたが、すぐに<いつも何気なく立っている場所は点字ブロックの上で、女性の進路を邪魔していたのは自分なのだ>と気づき、丁重にお詫びしました。
 
今まで、あまり周囲を気にとめずに過ごしてきたSさん。
改めて見回すと、駅のホームだけではなく、駅の中や商店街、横断歩道など、至る所に点字ブロックがあります。
 <点字ブロックが必要な人の妨げにならないように、もっと周囲に配慮しよう>と思ったSさんでした。

今日の心がけ◆周囲に気を配りましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)


 駅で杖をついている人をたまに見かけることがあり、点字ブロックを頼りに進んで行く姿は、目の見える人と変わらない速度で感心することがあります。
点字ブロックが目の不自由な人に大切なものであることは理解していますが、見慣れてしまい、自分にとってはあまり意識しない存在となっています。
私も同じ状況であったら、気を配れているだろかと考えてしまいました。

 目の不自由な人や車いすの人、見た目ではわからなくてもヘルプマークを付けている人や妊婦さんなど、助けを必要とする人もいます。
そういった人たちのために設置されているものはありますし、まだまだ知らないこともあるかもしれません。
多くの人がいる場所では特に、自分だけの目線ではなく、周りにも気を配り、配慮して行動できるようにしたいと感じました。

教務係 相馬

そうですね。
気付かないうちに他人の迷惑になっていることは多々ありますね。
Sさんのこの出来事もおなじですね。

仕事においても生活においても同じことが起こります。
どれだけ周囲を意識、関心を持って見ていることができるかどうかです。
忙しさの中で人は周囲を見ることが難しくなっています。

ちょうど、車で高速道路を運転している時、周囲の風景を見ることができないのと同じです。
前方の一点に集中するあまり、周囲を見る余裕がありません。
この時代の流れの速さの中で人は同じ状況に置かれています。

周囲にあるいろいろなモノは意味なくその場所に存在しません。
必ず何らかの意味や意図を持っているのです。
忙しい中にいる人はその周囲のサインを残念ながら見逃してしまうのです。

常に心に余裕を持って周囲に関心を持ちながら歩んでいくようにしたいですね。
そのことによりさらに余裕が生まれ、周囲に気持を移すことも比較的容易にできるでしょう。
心に余裕ができたなら周囲への気配りもこのようにアタリマエにできるようになりますからね。

藤田

 

 

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