今日の心がけ~職員のスピーチ~

人間力を高める場

2023.05.25

二〇二四年から新一万円札の肖像となる渋沢栄一は、日本資本主義の父といわれ、経済や経営に関する数々の名言を残しました。
その中で、「とにかく優秀の人材は、その家庭において賢明なる母親に撫育された例は非常に多い」と、母親の役割や家庭教育の重要性に触れています。
「企業は人なり」といわれるように、働く人の人間性は事業の盛衰に大きくかかわってきます。

人間性は家庭のあり方にも影響があるものです。
家庭に問題があっては職場で力が発揮できません。
家庭は、家族が日常生活を通して人間性を培う場でもあります。

その顕著な例が親子です。
親が手本を示すことは、子供の実行力を養います。
親、先祖とのつながりを深めることは、感謝の心を育みます。
家庭での決め事を守る時、約束は守るものだと学びます。

家族のゆるぎない絆は人生の基盤です。
その力を業務で存分に発揮していきましょう。

◆今日の心がけ◆家庭のあり方を考えましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

家庭での立ち振舞いや言動は、外で必ず出ると思います。
どんなに取り繕っても、何気ない会話や仕草、気持ちが高ぶった時には、特に出てしまっていると思います。
子は親の鏡と言われます。

以前勤めていた職場で、小さな子供たちの相手をする機会がありました。
これは親が言ってることを覚えたんだろうなと思うことや、お礼を言える子と言えない子、意地悪な言葉ばかり発している子、順番を待てる子と待てない子のように・・・。

家で親の姿を見て覚えたのか、ちゃんと教えられて覚えたのかは分かりませんが、同じような年頃の子だけが集まる場では、自然と出てしまっているのだなと感じました。
このお話のように、子供の言動は親の影響がほとんどだと思いますので仕方ないかもしれませんが、大人になってからは、親のせいにはできません。

社会に出て自ら体験し学んで身に付けることができるはずなので、世の中で当たり前とされていることが出来ない、やらないということは、とても恥ずかしいことになってしまいます。
ですが、周りの人達には、この人の育ってきた家庭がちゃんとしていなかったのだなと、親や家族のせいだと思われてしまうことも事実です。

自分のせいで家族のレベルを下げてしまわないように、「家庭内でできていないことは、外ではもっとできない」と考えて、まずは家庭内での言動や子供の頃に親から教えられたことの意味を改めて考えて、気を付けていかなければいけないと思いました。

庶務係 大澤

そうですね。
福沢諭吉先生も親や家庭教育の大切さを述べていますね。
物事の見方や考え方から振る舞い方など親が手本を示すことの大切さを述べています。
一度、福沢諭吉先生の著書に触れてみると良いと思います。

幼少期にどのような環境で育ったかが人間の一生を左右すると言っても過言ではありません。
このことは洋の東西、時代を越えて多くの人が述べていますが、文部科学省のサイトにもこのような一文があります。
「幼児教育は,子どもの基本的な生活習慣や態度を育て,道徳性の芽生えを培い,学習意欲や態度の基礎となる好奇心や探求心を養い,創造性を豊かにするなど,
小学校以降における生きる力の基礎や生涯にわたる人間形成の基礎を培う上で重要な役割を担っている。」(文部科学省 https://www.mext.go.jp ? chukyo ? chukyo0 ? toushin)

また、文部科学省のサイトにはつぎのような記述もあります。
「家庭教育は、すべての教育の出発点。家族のふれ合いを通して、子供が、基本的な生活習慣や生活能力、人に対する信頼感、豊かな情操、他人に対する思いやり、基本的倫理観、自尊心や自立心、社会的なマナーなどを身につけていく上で重要な役割を果たしています。」
これは学校教育の前にまず家庭教育アリということですね。

本学の学生はこのように人間にとって最も重要な時期である幼児期の子どもに家庭と連携しながら寄り添っていきます。
信頼される保育者となるためにも、立ち居振る舞いから言葉遣いなど子どもの手本となるようになって欲しいですね。
そのためにも我々教職員がまずは学生の手本となるようにならなければなりませんね。

藤田

OPEN CAMPUS

オープンキャンパスの日程を見る

受験生向けのお知らせ

一覧で表示

在学生向けのお知らせ

一覧で表示

閉じる
閉じる
閉じる