今日の心がけ~職員のスピーチ~

思い込み

2023.05.25

仕事を終えたKさんは、帰宅するため電車に乗りました。
ふと優先席を見ると、二十歳前後の三人の若者が座っていました。
彼らは流行りの服で身を包み、会話を交わすものの、視線はスマートフォンに向けていました。
Kさんは、その瞬間〈この子たちは、席は譲らないだろうな〉と思いました。

次の駅で、赤ちゃんを抱き、大きな荷物を背負ったお母さんが乗車してきました。
すると、若者の一人が隣の子と顔を見合わせ、もう一人を促して無言で席を立ったのです。
お母さんは、にっこり笑い会釈をして優先席に座りました。
その後も笑顔を送り続けているお母さんの視線の先には、席を譲り移動していった若者たちがいました。
彼らもニコニコ笑いながら、会釈をしていたのです。

一連の光景を見て、Kさんは、見た目で判断した自分を大いに反省しました。
そして、普段の仕事でも、一見しただけで判断していたことにも気づかされたのです。
それからは、「よく見て、よく聞いて、よく確かめて」仕事をしていくことをKさんは心がけています。  

◆今日の心がけ◆よく確かめてから判断しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

このお話のような思い込みは、誰にでも経験があると思います。
私も、よく、「あの人ならやりかねない」とか、「あの子は知らないのではないか、出来ないのではないか」などと、思い込んでいることがあります。

それは、自分より年下だからとか、年配だからとかという、本当に勝手な判断からです。
このお話のような容姿が今時で、話し言葉も若者だから、一般常識がないという決めつけは、自分たちが若い頃にも嫌な思いをした経験があるのに、自分が年上の立場になると、同じような決めつけをしてしまっていることに、改めて気付きました。

ですが、人の第一印象は、見た目や発する言葉が一番なのも事実だと思います。
誤解されないように気を付けないといけないと思いました。
そして、年をとり、経験値が増えた人間として、容姿や流行り言葉だけでなく、仕事や人に対する態度などについても、人目がある時だけやってるフリ、気遣ってるフリなども、その時の見た目だけで思い込んで評価や判断をするのではなく、ちゃんと接して、よく見て、評価や判断をしなくてはいけないと思いました。

庶務係 大澤


そうですね。
「見た目が一番」「第一印象が大切」と外見で判断あれるから気をつけようと言われます。
「人間は外見より中身」「衣を染めんより心を染めよ」と外見だけで判断しないようにとも言われます。

人やモノの中身は知るには時間がかかりますが、外見は瞬時に判断がつきますね。
中身も大切ですが、やはり見た目もそれ以上に大切かもしれません。
そのため相手に良い印象を与え、そのうえで中身を知って欲しいと装います。

ここに記されている青年は今どきのアタリマエの服装とスタイルだったのかもしれません。
しかし、年配のKさんには、流行りの服装を受け入れるのが少々難しかったのでしょうね。
人は自分の価値観でモノを見てしまい、勝手に解釈してしまう弱さがありますから注意が必要です。

信頼される保育者を目指す本学の学生には、できるかぎり物事をあるがままに理解できる人になって欲しいですね。
これからの子どもの個性は大人のそれより強いし、多様性を持っています。
その子どもに対して、フラットな受け止め方ができるように、我々教職員も学生に接していかなければなりませんね。

藤田

 

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