今日の心がけ~職員のスピーチ~

足を運ぶ

2023.05.25

Kさんは、ネジやボルトなどを製造する部品メーカーを経営しています。
ある日、取引先からオーダーメイドの注文を受けました。
事前に綿密な打ち合わせを済ませ、注文通りの商品を製造しました。

数日後、先方に商品の最終確認をすると、クレームと思われる指摘がありました。
Kさんは何度も図面を見直しましたが、その理由がわかりません。
電話で話し合っても、「商品を作り直して欲しい」という一点張りでした。

Kさんは解決策を見いたそうと、取引先を訪ねることにしました。
直接顔を合わせて確認したところ、とても電話で済む話ではありませんでした。
図面を入念に確認し直し、ついにお互いが納得できる妥協点を見つけ出したのです。

帰り際に「直接お話しができてよかった」と言われ、Kさんはハッとしました。
クレームは、対応次第で、相手との信頼関係を深めることもあれば、今までの関係を失うことにもなります。
相手の言い分をよく聞き、先方へ足を運んで最善を尽くすことが肝要です。

今日の心がけ◆どんな場合にも誠意を持って対処しましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

個人の買い物でオーダーメイドするということは、それなりに値の張る商品かと思います。
注文した側にとって、特注であれば妥協はしたくないでしょう。
注文を受けた側にとっては、既製品でないものであれば、それなりに経費が掛かります。

製作が進んだ過程であれば、金額を余計に掛けたくない業者と拘りを通したい客とのせめぎ合いが、目に浮かびます。
もっとも、それは客と業者の関係性で対応は変わってくると思います。

電話やメールという手段は手軽ですが、本当に伝えたいことが上手く伝わらないこともあります。
お互いの信頼関係や長く付き合いたいという思いがあれば、直接面と向かって相談することが一番の解決方法です。

ただ、現代ではモンスターによるクレーマーの時代が到来していると言われています。
正当に間違いを指摘しているだけなのか、それとも意地を張ってストレスを発散しているのか、そういった見極めも必要になってくるのかもしれません。
まずは、相手の言い分をしっかり受け止めたいと思います。

教務係・中村 周


そうですね。
「直接お話しができてよかった」がすべてを物語っています。
すでに決まった日常的な物事であれば電話やメールで済ませることもできるでしょう。

しかし、ここにある事例のオーダーメイドの場合のようなモノでは話は異なります。
日本の町工場でなければ作ることができない機械部品も多くあることが放映されます。
ここではその部品製作に取り掛かるまでに現場での緻密な打ち合わせが重要と言われます。

さらに工程ごとの定期的な確認も大切とされています。
ここで修正が必要であった場合の修正も時間的な労力的な負担をかけずにできます。
考えてみると、どのような仕事においても対面で話をすることは大切ですね。

この町工場でも最終確認は機器での計測とともにく、職人さんの肌感覚に頼っているようです。
生き物は同じ匂い、温度、空気などを共に感じるところで分かり合えることができるのです。
例え、時間や労力がかかるように思えても、結果的には対面での話し合いに勝るものはありません。

職場内でもコミュニケーションをメールで取る場合と直接話しあう場合とでは質と量が異なります。
効率よくこなしたと思っていても果たしてそれがほんとうに効率的であったかは疑問が残るところです。
人は生きている限り、できるだけ人と対面での関係つくりを大切にして欲しいモノです。

信頼される保育者を目指す本学の学生がこのことをさりげなく行って欲しいですね。
その場合も忘れてはならないことは、相手の眼を見て確かめながらということです。
そのためにもサポート役の我々教職員が学生に目を合わせ一言をかけることを大切にしていきたいですね。

藤田

 

 

 

 

 

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