今日の心がけ~職員のスピーチ~

事八日

2020.10.05

二月八日は「事八日」と呼ばれ、使い終わった道具を供養を供養する風習があります。
「事八日」は年に二回あり、十二月八日と共に、新たに事を始めたり、事を納めたりする日だとされています。全国各地の寺社では、針供養や人形供養などの行事が行なわれます。
昔の人は、長い間大事にしていた物には「付喪神」という神が宿り、粗末に扱うと、祟りや災いが起こると信じていました。
私たちのために働いてくれた、物への感謝が、「事八日」という供養なのです。
◆今日の心がけ◆物に感謝しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

「事八日」という言葉は聞いたことがありませんでしたが、「針供養」や「人形供養」は聞いたことがあります。
ですが、それは針や人形を捨てようとした時に、念がこもっていたり、強い思いが詰まっていたりすると罰が当たるのではないかという思いから、「お疲れさまでした。ありがとう」という気持ちを表したことだと思っていました。
古くなった針をねぎらって、豆腐やこんにゃくに刺して休ませたり、子宝や健康を願って奉納したりすることは知りませんでした。

「供養する」ということは、その土地土地で様々な風習があり、行なっていることに違いはあっても、物事に感謝しているということは共通なのだと思いました。

物を大切に扱おうとか、便利な物があることに感謝しなくてはいけないことは分かっていても、日々の生活の中では、使いっぱなしにして後で片付けようとか、まだ使える物でも、使い切る前に新しいものを見つけるとすぐに買ってしまったりして、私の周りには中途半端な物が沢山あります。
100円ショップなど物が安く買えるお店が増え、大切に使わなくても困らない世の中ですので、つい粗雑に扱ってしまいますが、いざ捨てようとした時には、寂しさと勿体ないなという気持ちで捨てることをためらい、結局使わない中途半端な物で机上や部屋が常にいっぱいになっているのが現状です。
これでは、物だけではなく、机や部屋も粗雑に扱っていることになり、探し物も見つけられず、時間も無駄になり悪循環です。

このお話を読んだことをきっかけにして、捨てることも大切に扱うことの一つであり、使っているものはもっともっと大切にしなくてはいけないと改めて感じました。
そして、自分が存在して不自由なく過ごせているのは、物だけではなく、何かあっても助けてくれたり、励ましてくれたりする周囲の人や、生活に困らないように設備を整えてくれている人たちと、今ある環境のお陰だということを改めて心に止め、感謝の気持ちを忘れずにいたいと思いました。

庶務係 大澤

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