今日の心がけ～職員のスピーチ～

アフターユー

「アフターユー」よは「お先にどうぞ」という意味を持つ英語です。
欧米の先進国では、「アフターユー」は、ごく普通の事で、誰しもが身に付けているマナーです。

女性社長のＳさんは、この言葉が大好きです。
買い物をする際も、チケットを買ったり、座席をとる時も、「お先にどうぞ」と譲ることを、日頃から心掛けています。

すると、不思議なことに、どうしても新幹線に乗らなければならない、トイレに行きたいなど、自分がここ一番困ったときに、奇跡的に助けられることが多くなったとにっこり笑って言うのです。

Ｓさんの仕草はいかにも優雅で、落ち着いた優しささえ、にじみ出てくるようです。他者の喜びを第一に考える、
そうした美しい振る舞いこそ、自分を生かす道として、今もっとも求められている姿なのかもしれません。

◇今日の心がけ◇相手の喜びを優先しましょう
（『職場の教養』：一般社団法人倫理研究所より）

先日、子連れ登山をしました。山頂近くの登山道は、狭く危険な所も多くありました。
子どもの足ではスイスイ登ることが難しい険しいルートは、「お先にどうぞ」といって、道を譲ります。

ひと一人がやっと通れる幅の道では、子どもの無茶な行動が滑落の引き金にもなりかねません。
登りも下りも譲り合いが何よりも大切なルールとなります。

譲られた人も譲った人も、別れ際には気持ちの良いあいさつで別れます。
そのお互いさまの繰り返しの末、無事に登頂できるのです。

紅葉のきれいな行楽シーズンの週末は、どこへ行っても混雑します。
登山道の譲り合いに限らず、道路での道の譲り合いも、相手を優先することは自分自身の安全につながることとでしょう。

お互いさまの心を忘れずに、Ｓさんのように相手を優先できる余裕を持てる人でありたいと思いました。

教務係　寺田