今日の心がけ~職員のスピーチ~

もう一度

2019.10.01

 Aさんが帰宅中、電車の座席に座っていると、二人組の老婦人が乗車してきました。すると、隣に座っていた十代の若者が、何のためらいもなく、スッと席を譲ったのです。
 それを見たAさんも、若者の姿に触発され「どうぞ」ともう一人の老婦人に声をかけると、「私はいいのよ」と言うのです。
 Aさんは一瞬、どうしようかと迷いました。〈無理強いしないように〉と思いながらも、そのまま座っているのも気が引けます。思い切ってもう一度声をかけると、今度は老婦人も、お礼を言って席に座ってくれました。
 その日の夜、車内での出来事を振り返ってみたAさん。気づいたのは次の三つのことでした。
 「今どきの若者」に対する見方が変わったこと。また、常に周りに意識をむけておかなければ、サッと行動に移せないこと。そして、一度は遠慮されても、もう一声かけることで座ってもらえる場合があるということです。

今日のこころがけ◆日常での気づきを大切にしましょう
 (『職場の教養』: 一般財団法人倫理研究所より)

 以前、電車の中で男子高校生が学校帰り座席に座っていると、高齢者が中に入ってきたことにすぐ気づき「どうぞ」「ありがとう」と言葉を交わし席を譲る光景はとても気持ちの良いものでした。
 私も電車で席を譲った時に声をかけて良かったと思うことがありました。
 しかし、今は電車やバスで携帯電話やタブレットを周りに気づかず使用し、譲ろうともしない大人が刺傷事件まで起こしています。
 また優先席に席を譲るべきという考えは減少し、そう思わない人もいる現実に驚きました。
 もしも一度「どうぞ」と声をかけて、遠慮されても気が引けるまま座っているのではなく、もう一度「よろしければどうぞ。」など声をかけ、お互い気持ちよく口にできる環境ならいいと思います。
 学生も通学時や日常で携帯電話や音楽を聴きながらも周りに気を配り、思いやりの心で行動することができる大人になってほしいと思いました。
 

 庶務係・図書館 松本

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