今日の心がけ~職員のスピーチ~
ちょっとしたコツ
2022.11.07
T君は今年1月、始めて自分の車を手に入れました。
雪の降る地域のため、先輩のKさんに教わりながらスタットレスタイヤに交換することにしました。
Kさんにタイヤの交換のやり方を丁寧に教わりましたが、なかなか上手にできません。
そこには、日ごろのT君の仕事のあり方が表れていました。
いつも「自己流で失敗する」ということを繰り返しています。
しかし、タイヤはしっかりと締めなければ、大事故になりかねません。
また、タイヤをジャッキで上げたまま締め付けすぎるとブレーキが痛みます。
見かねたKさんが、「ナットを締める時は、2時の角度から下に力を入れると簡単に締めることができるよ。
T君のように8時の角度から上に締め上げることは、余計に力がいるから」とアドバイスしました。
その言葉通りにやり、違いに歴然としたT君は、ハッと息をのみました。
「普段、人の話をしっかりと聞いていない自分の頑固さ」に気づいたからです。
今日の心がけ◇人の話をしっかり聞きましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
仕事は基本に沿って進めることが大切ですが、全てをマニュアル通りに進めればよいというものでもありません。
効率よく仕事をこなすには、どのような方法があるか考え試しながら、一番良い方法にたどり着けることが理想です。
そこに自己流に仕事をするメリットがあるのではないでしょうか。
しかし、これは、周囲の人に迷惑をかけないことが大前提です。
基本的に仕事はチームで行うものです。
自己流で進めた場合、時間の短縮や業務の効率化がはかれるケースもありますが、余計な手間や時間がかかるリスクも踏まえて進めなくてはなりません。
手っ取り早く仕事の要領をつかんで結果を出せるようにするには、まずは初心に返ること、他社の意見に耳を傾ける余裕を持つことが大切だと思いました。
教務係 寺田
そうですね。
他人の意見や忠告を素直に聴くことができる人は伸びます。
「親の意見とナスビの花は千にひとつの無駄がぁない~」と高校の後夜祭で唄ったものです。
新入社員研修をしている時にも、このことはよくわかりますね。
同じことを指示しても話をよく聞かないままに自分勝手に進める人は失敗が多くなります。
反対によく聞いていいる人はゆっくりですが、確実にこなしていきます。
人の経験は何年もかけて獲得したものです。
それを30分や1時間などほんのわずかな時間で教えてもらえるのです。
これほど素晴らしいことはありません。
名を成したスポーツ選手は異口同音に「先輩の姿を見て」「先輩のアドバイスを」と語っています。
心も頭も身体も柔軟にして、他人の意見に耳を傾け、行動に移すことは自分自身の成長のために重要です。
保育者を目指す本学の学生もこのような気持ちをもって信頼される保育者として成長して欲しいですね。
そのためにも、学生をサポートする教職員がこのように傾聴を心掛け、行動に移していきましょう。
藤田