今日の心がけ~職員のスピーチ~

お体ご自愛ください

2022.06.27

知り合いからお歳暮をもらったA子さんは、お礼の手紙を書いていました。
「このたびは結構な品をお贈りいただき、ありがとうございました。〈中略〉寒い日が続きますが、どうぞお体ご自愛ください」といった文章でした。
すると、側で見ていた夫から、「お体ご自愛ください」は間違った表現だと指摘されたのです。
自愛の「自」には体、「愛」には大切にするという意味があり、意味が重複してしまうとのことでした。

他にも、「馬から落馬する」「頭痛が痛い」「初デビュー」「生ライブ」「断トツ一位」など、意味が重複している表現がたくさんあることがわかりました。
普段何気なく使っている言葉を見直すことが出来たA子さんでした。

今日の心がけ◇言葉への感性を磨きましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

現在のように携帯電話が普及する前は、連絡を取りたい相手の家の電話に連絡し、その家族に取り次いでもらうのが一般的でした。
先方に失礼がないように言葉を選び電話をしていた記憶があります。

昔に比べ目上の人に対する言葉使いに神経を使うことが少なくなってきています。
親や先生との距離が近くなり、友達感覚で会話をする若者も多いようです。
しかしTPOに合わせた会話は社会人には必要です。
フォーマルなシーンでくだけすぎる表現は、その場の空気をしらけさせてしまいますし、逆にカジュアルな場所での雑談に、丁寧すぎる表現は堅苦しさや変な緊張感を与えてします。

日本語の表現も言葉の意味を理解しないまま誤った使い方をすると、恥ずかしい思いをします。
意味が重複している言葉や二重敬語を耳にすると、なんとなく違和感を覚えつつも、それについてあえて触れることは少ないでしょう。

相手が子供であれば間違いを指摘できますが、大人に対して伝えるのはためらいがあります。
A子さんのご主人のように指摘し正してくれる人の存在は、とてもありがたいと思います。

私自身、日本人でありながら完璧で美しい日本語を使えているか心配なこともあります。
例えばメール文を作成する際は敬語の使い方に不安がある時や、使い慣れない表現については調べ、少なくとも相手に不快な印象を与えないよう心掛けています。

今後も言葉使いに注意しながら日々の業務にあたりたいと思いました。

教務係 寺田

確かに言葉は教養程度をあらわしますから、自分の言葉は間違えていないかと緊張しますね。
文化庁のサイトにも「間違いやすい敬語」が掲載されています。
「ビジネス実務検定」や「秘書検定」などでもビジネスの場における表現が問われます。

新入社員教育では「電話のかけ方」「敬語の用法」「接遇マナー」などが中心に盛り込まれていることからも言葉と態度の重要性がうかがわれます。。
重複した言葉を使わないようにとのことだったのか、小学生の頃に母親から聞いたことがあります。
「いにしえの昔の武士の侍が、馬から落ちて落馬して、赤い顔して赤面し・・・」など。

最近増えてきているのが、重複表現の「後で後悔する」「連日暑い日が続く」「過半数を超える」や二重敬語「お見えになられました」の「お~なる」と「れる・られる」などです。
そして「それは私には役不足です」「情けは人の為ならず」など誤用や誤認識もよく聞かれますね。

しかし、言葉は時代とともに変化すると言われますから仕方のないことかもしれません。
思い出すと、幼い頃に祖母が話していた言葉などは何となく柔らかで優しい感じがしたものです。

平和だからこそ「言葉文化」が発達した日本に産まれて良かったと感じて、美しい日本語を大切にする保育者になってもらえるようにしたいですね。
そのためにも我々教職員が正しく美しい日本語で学生に接していかなければなりませんね。

藤田

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