今日の心がけ~職員のスピーチ~
打ち上げ花火
2021.09.22
夏の夜の打ち上げ花火は、どれもが様々に美しいものです。
今年も全国で花火大会が催され、各地の賑わいに彩りを添えることでしょう。
日本の花火技術は、世界で最も精巧で華麗なものとして賞賛されています。
花火のルーツは、紀元前の中国にあるといわれます。
秦の始皇帝の時代に、通信手段として「狼煙」が使われ、火薬技術の発達と共に花火が誕生しました。
日本に観賞用の花火が伝わったのは江戸時代で、将軍家や大名の間で流行し、やがて江戸庶民にも広がりました。
享保の時代には、飢饉や疫病が蔓延し、死者の慰霊と悪疫退散を願って、水神祭で花火が打ち上げられました。
これが花火大会のルーツだといわれます。
この時代に活躍した花火師に、玉屋市兵衛や鍵屋弥兵衛がいます。
今でも花火のかけ声として「た~まや~」「か~ぎや~」と言われる所以はここにあります。
慰霊や平和への願いなど、花火には、人々の様々な思いが込められてきました。
夏の夜空に開く大輪を眺めながら、自分なりの願いを込めるのもよいでしょう。
今日の心がけ◆空に願いを込めましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
私は混んでるのが苦手なので花火大会にはあまり行ったりせず、テレビや近くの花火大会で打ちあがるのを目にする程度です。
ただ、空に大きく咲いてるのを見ると夏を感じ、きれいだな、すごいなと感動はしていました。
新型コロナ感染症が広まり始めた時、花火大会の開催は難しいとされ、中止が相次ぎました。
しかし、その中でも、花火大会はできなくとも願いを込めて打ち上げるという動きがあったのをこれを読んでいて思い出しました。
この話のように悪疫退散を願うという元々のルーツをまさに実行していると思いました。
きれいな花火は目を楽しませ、暗い気持ちを吹き飛ばしたり、平和への願いを込めて見ることで疫病に打ち勝とうという気持ちになったりできると思います。
これから花火を見る時には、そういう思いも感じながら見たいと感じました。
教務係 相馬