今日の心がけ~職員のスピーチ~
三猿の教え
2019.12.05
「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿で有名な日光東照宮。
その前後に、人間の一生を象徴した、
合計8場面の猿の彫刻があることをご存知でしょうか。
①手をかざして遠くを見ている母猿
(子供の幸せな未来を願う)。
②見ざる・聞かざる・言わざる
(幼少期は悪いことを見たり、聞いたり、話したりせず、
素直なまま育ってほしいという親の思い)。
③座っている猿
(独り立ち直前の様子)。
④上を見上げている青年期の猿
(青雲の志を抱く)。
⑤下を覗きこむ猿と背中に手をあてる猿
(困難に直面するが、周囲の励ましで乗り越えていく)。
⑥もの思いにふける様子の猿
(恋愛の悩みを通して成長する)。
⑦仲睦まじい2匹の猿
(夫婦で荒波を乗り越えていく)。
⑧お腹の大きい猿
(子猿もやがて自分が親となり、やっと親の苦労がわかる)。
これらの彫刻は、人間の生き方を示す手本でもあり、
子を思う親の愛情の深さを教えてくれています。
職場人として、家庭人として、親の思いに応えることができるよう、
今を精一杯生きていきましょう。
今日の心がけ◆親の思いを知りましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
日光東照宮は学生の頃に訪れ、この猿について見学したことは覚えていますが、
こんな意味があったとは知らず、とても勉強になりました。
親はいつもあたりまえにいるような気がしますが、
あたりまえ過ぎて感謝の気持ちを忘れてしまっています。
自分が生まれて今に至るまで、この猿のように深い愛情をもって育ててもらった恩と、
親のありがたさを忘れずに、毎日を過ごしていこうと改めて思いました。
教務係 田口