今日の心がけ~職員のスピーチ~

食事を味わう

2022.12.22

 結婚して間もないKさんはせっかちな性格です。
食事もすぐに済ませてしまいます。
ある日、妻から「ちゃんと味わって食べてよ」と言われてしまいました。

妻の一言にハッとしたKさんは、その日から二つのことを始めることにしました。
一つ目は、一口食べるたびに箸を置くようにしました。
二つ目は、テレビを見ながら食べるのをやめるようにしました。

 最初は面倒だったKさんですが、続けていく中で、今まで妻の料理を感謝して味わっていなかったことに気づきました。
そして、一口一口味わうことで、料理の素材の味や旨みがあることも知ったのです。
味わうように食べることが習慣化されてからは、食事の時間が、ただ食べるだけの時間ではなくなりました。

食事をゆっくりと味わいながら、妻との会話も弾むようになり、夫婦仲はいっそう良好になったのです。
 食事に向かう姿勢の大事さを学んだKさん。
家族や大切な人とのより良い食事の時間の過ごし方を考えることも必要だと痛感しました。

今日の心がけ◆食事の時間を楽しみましょう
         (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 保育園で働いていた時は、食事の配膳や子ども達のお替りを配ったり、片付け、その他、こばしてしまった子の対応など突発的な事が起き、ゆっくり食べることは無かったです。
 その反動か、今は誰よりも食べるのが遅く、家族からは「まだ食べ終わらないの?」と言われてしまいます。
 
しかし、食事をする際には、極力、料理を味わうように心がけています。
食材や調理した人々への関心が、自然に高まっていきますし、会話を楽しみながら同じ料理を食べることで、親睦が深まります。
 命の源である食物に感謝し、食事の時間をより豊かなひと時にしたいと思っています。

 また、食事の時間を1分延ばすとよいと聞いたことがあります。
食事の雰囲気は、1分の違いで変わると思います。
食事中の会話を楽しむ時間が1分長くできますし、食後の余韻もいっそうよくなると思います。
家族みんな楽しい食事になるように、ゆっくり味わって食べることを再確認できました。

実習指導係 林 

そうですね。
食事をゆっくりと食べることは身体にとっても大切だと言われています。
ギリシャやローマ時代の富裕層の食事風景にはゆったりとした時間が流れています。

食事のとり方は持っている食物や時間の豊かさと関係があるのでしょうね。
江戸時代でも食事は上級武士クラスにならないと豊かとはいえないようですね。
ですから、食事にかける時間もそれほどゆったりということはなかったでしょうね。

ゆったりと食事はやはり物質的・精神的な豊かさと結びついていますね。
宮廷料理などを見ているととても短時間には食べられるものではありません。
そのことをいろいろと考えれば、現代の日本人は食においては豊かだと言えます。

その豊かさが、精神の豊かさに結び付けばよいのですが…そうもいきません。
物質的豊かさを求めて時間を削っているからです。
豊かさは物質と精神の両方に結び付てはじめて豊かさを実感できるのでしょうね。

時間を削る「忙しさ」は「心を亡くしている」状態を意味します。
それだからこそ、食事くらいはゆったりと語らい合いながらの時間にしたいですね。
人類がこれほど繁栄したのも食事を囲んでの豊かな友好・協力関係が生まれたからだと言われています。

本学の学生は、保育者として子どもとの忙しい時間を過ごさなければなりません。
ですから家庭での食事位はゆったりと家族と語らいながら、疲れをいやす時間にして欲しいですね。

藤田

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