今日の心がけ~職員のスピーチ~

ちょっとした油断

2022.10.12

 機械工場に勤務して十年が経つKさんは、後輩にも機械の扱い方を指導できるようになったベテラン職人です。
 職場では朝礼時に、服装や各機械共通の注意事項を全職人が確認してから、仕事に取り組むことになっています。
Kさんも注意事項を言葉に出して唱和したものの、その日は軍手をして機械を操作していたのです。

 工場内にあるボール盤やフライス盤、旋盤など、回転する機会を扱う際は、軍手をしてはいけないことはもちろんわかっていました。
 しかし、簡単な作業だと思い、軍手をしたまま機会を操作し、その軍手が回転する部分に巻き込まれ、手を負傷する事故となったのです。
 Kさんは、この事故に遭ったことで深く反省しました。

<少しの間だから大丈夫、巻き込まれはしないだろう>と、高を括っていたのです。
 どのような仕事にも、基本として必ず守るべきことがあります。
今日も一日、基本を守り、油断することなく、やるべき仕事に取り組みたいものです。

今日の心がけ◆基本を忠実に守りましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 もちろん最初はマニュアルや規則に従い、仕事をするようにします。
しかし、慣れてくると仕事の仕方も変わってくると思います。
それが、効率よく作業ができるやり方だったり、現状に合わせたよりよいやり方であればよいですが、ただ慎重さが薄れたり、忙しさでつい簡略化してしまっている場合もあります。

 同じ仕事が続くと、そのつもりがなくても意識が下がっていたり、当たり前だと思って見落としてしまうこともあります。
そのために、定期的にルールを確認したり、曖昧になってしまったら、その都度マニュアルを見返したりすることが必要だと改めて感じました。

 私たちの仕事では機械を扱うような危険は少ないですが、学生や保護者、外部の方などに関わることや、文科省などへの提出書類、お金関係など、間違ってしまうと大変になってしまう事柄については、気を付けなければいけないと常々感じますし、何度も確認をするようにもしています。

 いつも行っていることだから、他の人に見てもらえるからと過信せず、自分の仕事は責任を持ち、念には念をの気持ちで、基本の確認から、最後までやりとげるようにしたいと思いました。

相馬

そうですね。
仕事など何事にも慣れることは大切ですが、慣れには落とし穴が待っています。

いつもと同じことを同じように行ったとしても、時間が経てば周囲の状況も自分自身の状態も異なっているかもしれないのです。
事故はこのようにいつものことをいつものように行っているにも拘らず、不思議と起きるのです。
そこには慣れによる注意不足が起きているからでしょうね。

これは大事に至らないことを含めて、ほぼすべての人が経験していることだと思います。
私自身も慣れた道を慣れた50㏄バイクで夕方走っていたところ、道路工事が始まっていることに気付かず、転んで2m下の田んぼに落ちたことがあります。
これ以外にもいろいろありますが・・・。

このような事故は慣れの中で「だろう」で動いた結果です。
「いつも」「これまでどおり」は、時間の変化の中では「あり得ない」ことをしっかりと心に刻む必要があります。
特に、子どもの命を預かる保育者を目指す本学の学生には、きちんと伝えておきたいことです。

我々教職員も日常業務において、定期的なメンテナンスとして「初心に立ち返る」ことを忘れてはなりませんね。
このことから、慣れからくる失敗や間違いを起こさないように注意していきましょう。

藤田

 

 

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