今日の心がけ~職員のスピーチ~
話しやすい人
2022.10.11
人と話をしていて、「この人とは話しやすいな」と思うことはありませんか。
そういう人はたいてい、相槌を打つのが上手なようです。
「相槌」とは、「鍛冶で二人の職人が交互に槌を打ち合わせること」が本来の意味です。
そこから「相手の話に調子を合わせて、同感の気持ちを持って受け答えする時の言葉や態度のこと」となりました。
Nさんの同僚は、人と話をしている時に、頷いたり、「はい」「へぇー」「なるほど」「そうなんですか」と、的確な相槌をうつのがとても上手です。
Nさんも、その同僚と話をすると、「ちゃんと聞いてもらっている」「もっとこの人と話がしたい」と思うのです。
実はNさんは、妻に「あなたは私の話を聞いていない!」と言われることがあります。
「はいはい」を多用して、相槌を打ち過ぎていたのです。
それが、妻に不快な思いをさせていたことに気づきました。
Nさんは、同僚を見習って「相槌名人になろう」と決めたのでした。
◆今日の心がけ◆相槌名人を目指しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
私も、Nさんの妻のように、相づちを打たれ過ぎて、バカにされてるのかな?適当に相づちを打って、話を早く切り上げたいのかな?と感じ、悲しい気持ちになり話をやめてしまったことがあります。
ですが、逆の立場の時には、自分の気持ちが話をじっくり聞く状態ではなかったり、相手の話し方に好感が持てなかったりして、適当に相づちを打っていることがありました。
話し上手は聞き上手と言いますが、それは、話し上手な人も、聞き上手な人も、どちらも自分の気持ちを押し付けたりせず、相手のことを考えてくれている人なのではないかと思います。
そして、その人は何人かで話をしていても、一方向で話をせずに周りに気を配りながら、話を拾ってくれているので、話している方は聞いてもらえている安心感や気持ち良さを感じて、その場を終えられていると思います。
その時の印象で、また他愛のないことでもこの人に話をしようと思いますし、これからも親しくしていきたいとも思います。
話しを適当に聞く人は、話だけではなく、その後の作業や付き合いなども適当な気がしてしまい、信頼はできないので大切なことは話さないようになると思います。
仕事の話でも、プライベートでも、話をするという関係になれたのなら、心地よく感じてもらえた方が自分自身も気持ちが穏やかでいられるので、相手がどんな顔で、どんな気持ちで話してるのか考えながら、不快ではない相づちが打てるようにしたいと思いました。
庶務係 大澤
そうですね。
相手の話を聴くときは相手の話している意味を理解しようと一所懸命に聴くことが重要ですね。
人は自分自身のことを分かって欲しい、理解して欲しい、と懸命に話をします。
聴く側はこのことを十分理解して共感できるような聞く姿勢が必要ですね。
そのためにも「相手の眼を見る」「笑顔でうなずく」「相槌を打つ」「言葉を繰り返す」「問い返す」などが自然と出てきますね。
このような人は「話しやすい人」「話を引き出してくれる人」として、相手に良い印象を持たれますね。
頼られる人はこのような人が多いと言えます。
相槌を打ったり、問い返しができっるということは、相手の話に興味や関心があるというメッセージにもなります。
そのメッセージに応えて、話し手もさらに話しやすくなるのです。
「話し上手は聴き上手」ということでしょうね。
話し手の話には必ず「意図」や「メッセージ」があります。
聴き手はこのことをキチンと受け止められるように相手の眼を見て、耳を傾けてください。
話し手は、聴き手が目をそらしたり、時計をいじったりと「話に興味がない」とのメッセージを確認したら、話を切り上げましょうね。
お互いの心の安定のために。
保育者を目指す本学の学生は「傾聴」と「共感」が重要です。
その重要さを感じてもらうためにも、教職員がまず「学生の話」を一所懸命に聴くことが大切です。
そのような保育者として育てるためにも、忙しさを理由とせずに、学生に対応していきましょう。
藤田