今日の心がけ~職員のスピーチ~

息子に感謝

2022.10.11

共働きの家庭で育ったAさんは、両親に遊んでもらった記憶がほとんどありません。
野球少年だったAさんは、父親とキャッチボールをしたこともなく、思い出すのは淋しかったことばかりです。

Aさんは、その後二児の父親となり、長男から「お父さん、僕はもういいけど、弟とはもう少し遊んであげて」と言われたのです。
その後、長男は続けて言いました。
「僕が小さい頃、回数は少なかったけど、いろいろなところに連れていってもらった。海水浴やキャンプも楽しかったよ」

Aさんは、息子の言葉を聞き、忘れていた子供の頃の記憶を思い出しました。
父も仕事が忙しい中、野球観戦や釣りなどに連れていってくれ、楽しい思い出づくりをしてくれたことに気づくことができたのです。

自身が親になって初めて、長年、わだかまりを持っていた父親への思いを改めることができたAさん。
そして、弟を思う長男の言葉に、成長が感じられて嬉しくなりました。

 
 
  今日の心がけ◆親子の触れ合いの時間を大切にしましょう
  (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

私にも息子がおります。
ありふれたことですが、まず私のところに生まれてきてくれたことに感謝。
家族やまわりの人に助けてもらいながら、嬉しいことも、悲しいことも息子と一緒に乗り越え、成長させてもらっていたことにも感謝しています。
代わりのきかない責任の重さも教えてもらいました。

本文のAさんと同じく、私の両親も共働きでしたので、学校から帰った時に家にお母さんが待っていてくれる友達を羨ましく思っていたのを覚えています。
息子を保育園へ預け、仕事と子育ての両立を続けていく中で、私自身が息子を思い頑張れてきた時間と同じ思いと時間をきっと私の両親も送ってきたのだと、改めて両親への感謝とそのことを気づかせてくれたわが子に感謝しています。

人は、親子だけではなく、誰もが家族や友人、まわりの人など必ず関わり合って生きています。
この関わりが全ての感謝に繋がっていると思います。
母親としてわが子に思うことは、「感謝すること」「感謝されること」、そして感謝の心を持った豊かな時間を過ごしていってほしいと思っています。

 

実習指導担当 栗原

そうですね。
人は想い出があるから生きていくことができると言われます。
その想い出も多くは、家族をはじめ近くの人と触れ合った「楽しい」「嬉しい」思い出です。

ほとんど忘れてしまった思い出もアルバムを見るなど、ふとした時に泉が湧くように思い出されます。
写真のほとんどは、誕生日や入学式、運動会、学習発表会や海や山、遊園地など、楽しいとき、嬉しいときものです。
当時は寂しい思いをしていたとしても、このような写真を見ると笑顔になり、感謝の気持ちが膨らんできますね。

時代とともに、家族の在り方、地域の状況など多くのモノが変化しています。
今では写真のアルバムの作る家庭も少なくなりました。
歌にもよく歌われていた卒業アルバムもディスクになり、手軽に開いて見る機会も少なくなっています。

また、家庭の教育機能や地域の教育機能も薄れてきていると言われます。
このような状況でも、保育者を目指す本学の学生には、経験の大切さ、想い出の大切さを感じて欲しいと思います。
そのためにも、本学の教職員が学生とともに季節の行事や学生行事をさらに充実させていって欲しいですね。

藤田

 

  
  

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