今日の心がけ~職員のスピーチ~
命の元
2022.10.07
私たちは今、こうして働いていますが、1人で大きくなったわけではありません。
これまでの生い立ちを振り返ってみると、そのことがわかるでしょう。
母親のおなかに命が宿ってから、十月十日の間に、母親は自分の身体や血肉を分けて、わが子の骨格を作ります。
出産後、カルシウムでできている骨や歯がもろくなる母親もいるようです。
誕生すると、乳児はお乳やミルクを欲しがります。母親が面倒くさがってお乳を与えなかったとしたら、私たちは成長しなかったかもしれません。
子供が大きくなると、学業のこと、友達のこと、仕事や健康のことなど、親は数えきれないくらいの心配をしてくれるものです。
特に、親元を離れて暮らしているわが子のことは、気になるものです。
こうして、どこまでも自分を見守ってくれてのが、両親ではないでしょうか。
自分が生まれ、今のような生活ができることに対し、「ありがとう」という感謝の気持ちを持ちたいものです。
今日の心がけ:時には自分の生い立ちを振り返ってみましょう
出展(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
この世に生まれし動植物はすべて親の愛を本能または理性で受けています。
2人が出会わなければそもそも今の自分はここにいませんし、出会ってもタイミングやなにかが異なればまったく異なる自分がいたことでしょう。
そういう風に考えていきますと、本当に神秘的で奇跡的で不思議な現象の中、生命というのは生まれているのだとつくづく思います。
成長するに従い、親から与えられたあるいは自分で選択した事柄、入学した学校、友人、感情、感性、実に様々な事柄で今の自分がいるかと思えば、これはまさに奇跡以外の何物でもないでしょう。
さて、時折己の半生を振り返ってみたらという本日の心がけのとおり、目をつむって思い返してみると、そんなに大したことに思えなかった半生もなかなか起伏に富んだものだったと思います。
今後は命の元の親のことを考えながら、いろいろな形で感謝を伝えていきたいと考えました。
以上
進路支援担当 奥貫
そうですね。
まさに奇跡です。
人間として、この時代に、この国の、この親の元に産まれ、育てられたのです。
少しでも時代が違っていたら、他の国に産まれていたら、違う親の元で生まれていたら・・・。
物語にあるように、考えれば考えるほど不思議でなりません。
夜空の星の一つ以上の奇跡かもしれません。
しかし、残念ながら人はそのようなことに気付くことなく、親をないがしろにしたり、果ては暴力をふるったり。
また、その逆で子どもの虐待、ネグレクトなど、この奇跡を感じ取れない人がいることはほんとうに残念です。
こんなニュースを見ると本当に悲しくなりますね。
「子をもって知る親の恩」「いつまでもあると思うな親と金」「親思う心に勝る親心」「この親にしてこの子あり」など。
親と子に関することわざはたくさんあります。
それほど親と子は結びつきが強く、影響を与え合うものなのです。
保育者を目指す本学の学生にとってこの問題は永遠の課題ですね。
藤田