今日の心がけ~職員のスピーチ~
子供からのインタビュー
2022.10.05
Aさんは、妻と小学二年生の子供と三人家族です。
ある時、一家全員で学校からの宿題に取り組むことになりました。
それは、子供の「自分年表づくりインタビュー」でした。
設問は、「子供の誕生前後の家族の状況」「一歳の誕生日頃の子供の状況」「三歳の時に一番夢中だったこと」「五歳の時の家族の思い出」「小学校に入学してから子供が変わったこと」など十項目あり、子供だけでは完成できない宿題です。
どれも、子供からインタビューされても、すぐには思い出せない設問ばかりです。
「あの時はどうだったっけ?」「○○だったじゃない」「そうだったかな?・確認してみよう」と、当時の写真や手帳を見返しつつ、記憶を辿りながら項目を埋めていったのでした。
宿題には手こずったものの、家族が集まって過ごした休日に、「これまでの歩みを振り返る時間を持てたことは良かった」と実感したAさん夫婦。
そして、「今年こそ、デジタルカメラの写真を整理しよう」と決意したのでした。
今日の心がけ◆時には家族間で思い出を語り合いましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)
私が小学生の頃の宿題というと、一人で取り組むものが多く、それを場合によっては親が手伝うような家もあったようです。
家庭環境の事情は様々ですが、最近は、家族を巻き込んでの宿題が増えたと聞きます。
自分が子供だった頃、親がまだ若かった頃、祖父母が健在であった頃、いろいろなエピソードで盛り上がるシーンでは、必ず写真、アルバムを探し出して広げます。
そのような時の話題は、否定的には捉えず、「楽しい」「面白い」などの肯定的な雰囲気で満ち溢れます。
そういった楽しみは子供だけではなく、徐々に記憶を失っていく年老いた親にとっても効果的なようです。
頭も身体も思うようにならなくなり、不安が積み重なっていく中で、昔のアルバムを見せると、笑顔が戻ってきます。
私の実家では、フィルム式カメラで撮ったモノクロ写真も多くアルバムに残っており、景色がすっかり変わってしまった風景であっても、親にとっては目の前に現れるようです。
これも今では、スマホで動画やデジタル画像を見たり、タブレットを使用するなど、アイテムはいろいろですが、家族団らんは変わりません。
係長(教務係) 中村 周
そうですね。
写真は人々をその時代、その場所へ連れ戻してくれますね。
特に以前はアルバムにきちんと貼り付けて、みんなでアルバムを見ながら話し合ったものです。
カメラで写真を撮って、写真屋さんに持って行って、3日後に取りに行く日を楽しみして・・・。
待ちに待ったその日、写真を持って帰って家族みんなでドキドキしながら見るのがアタリマエの風景でした。
最近はそれが進化(?)したというのかどうかわかりませんが・・・。
カメラの変装機能を使って自撮りして、自分と限られた仲間とで楽しむ風景を見るようになりました。
そうでない場合も見ることも見せることもしないままにカメラやスマートホンのディズクに保存したままになっています。
撮影する機会や枚数は多くなりましたが・・・。
あまりにも手軽なので、写真にドキドキ、ワクワクすることも少なくなりましたね。
家族みんなで顔を近づけながらアルバムを見ることも少なくなりました。
そして写真を見て語ったり、笑ったりすることも少なくなりました。
これから人の想い出もこのようになっていくのでしょうね。
拡げればすぐに見ることのできた写真も、スクロールをしないと見ることができなくなりました。
「便利は不便の始まり」ですね。アナログ時代が懐かしいですね。
子どもが生まれたら(なくても)、1年の決まった日にち(誕生日など)に写真を撮って壁に毎年貼っていきたいですね。
このようにしてこれまでの歩みを確認しながら、未来への夢を見ていきたいですね。
藤田