今日の心がけ~職員のスピーチ~
「過去を捨てるだけからの脱却」
2022.10.05
T氏が二日間の宿泊会議を終え、駐車場に戻った時の事です。
車の後部座席にあるはずの物がなくなっていたのです。
紛失してしまったものの中には、手書きで綴った十七年分の経営計画書もありました。
T氏は〈俺の十七年分の苦労が・・・〉と頭の中が真っ白になりました。
そのことを大学の息子に伝えると、「過去を捨てろということだよ、父さん」と言われ、〈父親を納得させることを言うなんて・・・〉と、息子の発言を誇りに思ったのです。
絶望から一転、気分を良くしたT氏は、一連の経緯を先輩経営者に伝えました。
「さらに加えると、十七年間のあなたの経営者としての在り方が問いただされているんですよ。
小さな会社の中で、社員より先に自分が率先して取り組みましたか。
そうした自己のあり方をこれからは正していきなさい」と言われたのです。
先輩経営者の合点したT氏。単に会社を運営するノウハウではなく、経営「人」としての在り方を問い正すきっかけになったといます。
その後T氏は、経営理念をも変革し、新たな事業展開へのきっかけとなりました。
今日の心がけ♦自己を謙虚な姿勢で振り返りましょう
謙虚とは
素直 誠実 謙虚になるためには、少し考え方を変えてみる
例えば、自分が正しいという事をやめてみる事
相手の言っている事が正しいと思う、そして素直に受け入れて謙虚に聞いて誠実に実行する
完璧には出来ないけれど、そういう考え方をすれば、これからの自分にプラスになっていくと思います。
中々実行するのは難しい事ですが、出来るように謙虚な気持ちをもっていきたいと思います。
食堂 水村
そうですね。
過去を捨てるということはかなり難しいことだと思います。
なぜなら、今あるのは過去の集積だと感じながら生きているからです。
しかし、過去に固執していては未来はありません。
「前例がないから・・・」「これまでどおりで・・・」「新たにやるとたいへんだから・・・」などで新しいモノやコトに取り組まない人います。
確かに、何もやらないと失敗はありませんし、発展もありません。
時は流れます。留まることは取り残されることを意味します。
過去を見つめ直し未来に向かって挑戦的に歩むことが重要ですね。
特に本学の学生は未来を担う子どもたちに接していかなければなりませんから。
藤田