今日の心がけ~職員のスピーチ~
「至急」の案件
2022.10.05
Sさんは、得意先への訪問や電話連絡などが主な仕事です。
ある日、顧客に電話をかけたところ、応答がなかったため、留守番電話にメッセージを残しました。
「いつもお世話になっております。○○の件で至急お伺いしたいことがございますので、折り返しのお電話をお待ちしております」
先方は早々に折り返し電話をしてきました。
そこで要件を伝えると、次のように言われたのです。
「至急連絡を取りたいという内容のメッセージでしたので、こちらの不手際か、別件で急用なのかと思いました。この内容は急ぎではないですよね」。
Sさんは特に意識せずに「至急」という言葉を使っていたのでした。
自分では何気なく使っている言葉も、相手によって伝わり方が違います。
Sさんは、その場に見合う言葉の使い方の大切さを学んだのでした。
特に電話では、顔が見えない分、相手を思いやる言葉を選んでお客様に接していくことが、信頼関係向上につながるでしょう。
◆今日の心がけ◆自己の口癖を見直しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
電話でのやりとりで、言葉や何気ない相づちに、傷付いた経験を思い出しました。
対面で話していれば、その表情でくみ取ることができますが、このお話しのように、電話では表情が見えないので、言葉や音から受ける印象で、感じ取り方が大きく変わります。
ただ「はー」という音が聞こえれば、溜め息をつかれたと思ってしまうこともあります。
笑った声も、バカにされたように感じることもあります。
勝手な思い込みかもしれませんが、音だけが頼りの電話では、些細なことで行き違ってしまうことがあることは、常に心に止めて対応をしなければいけないと思っています。
最近は、電話よりもメールやSNSなど、文章でのやり取りが多く、言葉の選び方や文章の作り方など、気を付けなければトラブルになってしまうことが多くあります。
普段、家族や親しい人たちとのやり取りで使っている言葉や表現が、とっさに出てしまうことがあります。
ですが、仲間内では通じることも、自分の中では大したことではないことも、初対面の人や、違う価値観や常識の人にとっては、不愉快で腹立たしいことになってしまったり、職場全体のイメージを悪いものにしてしまうことにもなります。
このお話しを読んで、自分の癖や軽はずみな言動はないか、改めて見直して、気を付けなければいけないと思いました。
庶務係 大澤
そうですね。
口癖でつい余分な言葉を発してしまうことがありますね。
あるいは、自分の感情で発する不用意な表現もあります。
対面して話をしているときには表情や訂正の言葉でその場をしのぐこともできます。
しかし、留守番電話やメールなどではついついしくじってしまうこともあります。
吹き込んでしまってから、送信ボタンを押してから「しまった!」と思ってももう遅い場合も多々ありますね。
このようなことのないように、日ごろから言葉遣いに気をつけることや確認する習慣を身につけなけなければなりませんね。
とっさの時には「日頃の自分」が出てしまいます。
「忙しい」と「慌ただしい」状況で、ついつい自分の立場を「忘れる」こともあるでしょう。
そんなときには「素の自分」が出やすくなります。
保育者として「信頼」され、「尊敬」される保育者を目指す本学の学生には気をつけてもらいたいですね。
そのためにも日頃から教職員自らが「素の自分」を意識して、言葉や行動に気をつけたいですね。
藤田