今日の心がけ~職員のスピーチ~

「物を活かす環境づくり」

2022.10.05

 古来日本では、「物は生きている」と捉え、大切にしてきました。
針供養などの行事は、その精神の現れでしょう。
 婦人服小売業を営むS氏は、ある研修で「ありがとう」という感謝の心で不要なものを処分することが、残った物を活かすことにつながると学びました。
 ちょうど年の暮れだったこともあり、それを大掃除で実践することにしました。
研修で学んだ視点で職場環境を見回してみると、数カ月、数年置いたままの物が多くあることに気が付きました。
 それらを、リサイクルに出すもの、知人に譲るもの、捨てるものに分け、「ありがとう」という気持ちで手放しました。
綺麗に片づいた店内で初売りを迎えると、不思議と客足が途絶えずに、結果的に前年の倍以上の売り上げとなったのです。
 年末の大掃除と、年始の売り上げに関係があるかどうかは、Sさん自身もわかりません。
しかし、それ以降も、物を活かす環境づくりに努めています。
 不要なものは感謝の心で処分し、生きた物で溢れる環境を作ってみませんか。

今日の心がけ♦感謝の心で処分しましょう

「ここたま」というアニメを思い出しました。

娘が小さいころよく見ていたアニメで、小学校5年生の女の子こころちゃんが「ものにはみんな魂がある」というおばあちゃんの教えを守り、物を大切にし、ある日こころちゃんが3歳の時から使っているいろえんぴつから、かみさまみならい「ここたま」が生まれ、いろえんぴつ以外にも大切に
しているものから、かわいいキャラクターの物の神様が生まれるという物語です。

かわいいキャラクターを使い、子供たちに物の大切さを教えてくれる、とても楽しいお話でした。
娘も、物を大切にしていたら自分にもここたまが生まれるかもしれないと、物によく話しかけていました。

先日、鉛筆が短くなり捨てる際に「今までありがとねっ」と、鉛筆に話しかけている娘の姿をみました。
本当に子供は純粋で、娘を通して教えられ、気付かされることばかりです。
私自身も、身の回りの環境づくりをもう一度見直してみようと思いました。

食堂 荒井

そうですね。
全てのものに魂があり、神が宿るというアニミズムの考え方は人間の基本的部分にあると言われます。
「八百万の神」と言われるようにすべての自然のものに魂の存在を認めて崇拝することは人本来の心かもしれません。

モノ(ぬいぐるみやタオルなど)に語りかけ、癒され、心が落ちつくという人や滝や川、岩や山(大きな自然)などに祈り、願い、感謝する人もいます。
これは農耕でも狩猟でも自然と共に生きてきた自分を自然の一部と確認できているからでしょう。
このことができると人やモノを大切にする心が芽生えてくると考えています。

人間が自然を支配できる存在として自然に対してきた結果が、今の地球上で起きているといった状態です。
”SDG’s”を推進するためにも、今一度、全てのモノに魂があり、全ての人やモノを大切にするということを実行して欲しいですね。
未来を担う子どもたちを育てる本学の学生には、この「人やモノを大切に、人やモノに感謝する」心を持って活躍して欲しいですね。
そのためにも我々教職員が手本となる実践者として伝えていきたいものです。

藤田

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