今日の心がけ~職員のスピーチ~
遠方より望む
2022.08.29
その姿が見えるだけで、「あ、○○!」と声が上がるものの代表といえば、富士山ではないでしょうか。
車内や、遠く離れた町からその姿が見えると、思わず歓声が上がるものです。
特に、冬の澄んだ空気の中では、凛とした雄大な姿を私たちに見せてくれます。
富士山を見ることができる最遠の地については諸説ありますが、北端は約308キロ離れた福島県の花塚山、西端は約323キロ離れた和歌山県那智勝浦町の色川富士見峠だとされています。
また、「富士見町」「富士見平」のように、富士山を望むことができることを地名にした地域は各地にあります。
このことは、日本人にとっていかに富士山が親しまれ、深い畏敬の念を持たれてきたかの証といえましょう。
本日は、2・2・3の語呂合わせで「富士山の日」です。
太古の昔から、様々な伝説にも登場し、日本の象徴である富士山は、現代に生きる私たちにも様々なことを教えてくれる霊峰です。
◆今日の心がけ◆富士山から学びましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
私は、何度か引っ越しをしましたが、関東地方から出たことがないので、子どもの頃から、どこかで富士山の姿を見ることができていました。
天気の良い日は窓を開けると富士山が見えたり、今は通勤中に目の前に富士山を見ることができます。
ですので、あまり特別と感じたことはありませんでした。
ですが、このお話を読んで、日本の象徴、霊峰とまで呼ばれている富士山について、改めて考えてみようと思いました。
今までは、富士山を見ることに特別感はないと思っていましたが、見た時は澄んだ空気感を感じ、背筋が伸びる感覚や、何か頑張ろうという気持ちになったりすることを思い出しました。
テレビの企画でも、何かにチャレンジという時に「富士登山」、願掛けの時に「富士登山」、何かを決意する時に「富士登山」のように、多くの人が富士山に対して特別な力を期待しているのだと感じます。
私自身、授業で習ったわけでも、誰かから教えられたわけでもなく、小さな頃から富士山を見てきて、その存在の大きさや強さに何か特別な力を感じてきたように思います。
日本で育って、そう遠くない場所に富士山は存在しているのに、私はまだ富士山に足を踏み入れたことがありません。
いざ登ってみようかと考えると、体力的に辛そうというのは勿論ですが、気持ち的に神聖な場所のような気もして、気軽には行けないとも感じてしまい、なかなか行くことができていません。
今は遠くで眺めて感じているだけですが、いつか、実際に足を踏み入れて、その時に自分自身が何を思い、何を感じ取るのか、知りたい気持ちになりました。
庶務係 大澤
そうですね。
昔から富士山を題材にした和歌や版画・絵画など多くありますね。
これはいかに富士山が憧れや信仰の対象として人々の心に根付いているかということでしょうね。
これほど高く大きな山の近くにこれほど多くの人々が暮らしていることも珍しいかもしれません。
万葉集から始まり古今集や新古今集と富士山を詠まない歌集を見つけるのが難しいくらいですね。
版画や絵画も時代を越えて常に題材となっています。
羽生に来て驚いたことは、空が広い、土地が平らで広い、夕日が見える、富士山が見えることでした。
羽生インターからの道路で金子農機の近くの 跨線橋から富士山があまりにも大きくて驚いたことを憶えています。
冬の日などは特に研究棟の5階や行田に向かう道に車を止めて写真を撮り、友人に自慢したものです。
やはり富士山は人を魅了しますね。
福岡出張の折は行きの航空機は左側の窓際に座るようにしています。
飛行機の窓から富士山の火口が間近に見えるという理由からです。
エベレストはじめ8000m級の山々と比べると半分くらいの高さですが、その存在感は特別ですね。
その美しさも富士山によく似たニュージーランドにあるタラナキ山もありますが、そのしなやかな気品のある姿はやはり富士山にかないませんね。
この姿は日本の文化そのものに見えてなりません。
学生にもこのような文化も自然も美しい国に産まれた奇跡に感謝しながら、保育にあたって欲しいですね。
藤田