今日の心がけ~職員のスピーチ~
キレる中高年
2022.08.29
近年、接客業の現場で起こっていることの一つに、「中高年の客がキレやすく、
対応に困る」という問題があります。
「商品がどこにあるのかわからない」と、スーパーの店員を理不尽に怒鳴り
つけたり、レジに並ぶ客同士でトラブルになるといった例があるようです。
そうした人は、普段は温厚であることが多いといいます。人生経験が豊富な
中高年世代が、なぜ切れてしまうのでしょうか。
老人と社会のつながりについての著書を持つ作家の藤原智美氏は「会社を
退職するなどして、人との会話が少なくなると、自分の要望を伝えたり、相手の
意図をくみ取ったりするコミュニケーション能力が低下する。イライラして
ちょっとしたことで爆発してしまうのでは」と、その原因の一端を指摘します。
イライラを少しでも軽減するための方途は、やはり「会話」にあるようです。
日頃からコミュニケーションを重視し、相手の話をよく聞くことから、思いを
共有する。こうした積み重ねが怒りを鎮め、許容範囲を広げるのでしょう。
今日の心がけ◆会話を通じて共感の気持ちを深めましょう
『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より
以前はキレると聞くと若者のイメージが多かったのですが最近になって
高齢者のイメージも多くなってきました。
コロナで普通の生活ができなくなったストレスは誰でもあります。
その中で高齢者が一段とキレやすくなっている感じがします。
犯罪状況も30年前と比べて大きな変化が起きているそうです。
年齢別にみると高齢者は2.1パーセントだったのが21.7パーセントまで増加して
反比例するかのように若年層の犯罪は減少傾向にあるそうです。
たしかにキレている高齢者は見かけますが若者や学生もキレている姿は見かけなく
なったと納得してしまいました。この状況を踏まえ考えながら対処していこうと思いました。
事務局係長 田中淳一
そうですね。
歳をとった人にこのような言動をとることを見かけますね。
耳は遠く、眼も遠くなり見えない聞こえないと若い時代にアタリマエにできていたことすら、体力などの衰えからできなくなります。
これは脳の衰えが原因だとと言われます。
怒りを制御する前頭葉に衰えとともに機能が低下することにより感情を抑えれないようになるようです。
人は余裕がないと相手のことを考えることができなくなるのと同じですね。
良く聞こえない、あまり見えない、思い出せない、思うように動けないなど、自分のことで精一杯です。
余裕などあるはずがありませんね。
自分中心に物事を考え、自分中心に物事が進むことすらアタリマエと感じてしまうのかもしれませんね。
この結果、思うようにならないと焦りとともに、怒りがこみあげてくるのかもしれません。
これは誰にでも起こることですから、仕方ないとは思っていても周囲の者はたまったものではありません。
このようなことが少しでも怒らないようにするには、思いやりのあるコミュニケーションが重要かもしれませんね。
人は承認欲求が強い生き物ですから、話しかけられる、話を聴いてくれるなど自分の存在が確認できると怒りにいたらないでしょう。
お年寄りは話し好きだと言われます。
できるだけ、ゆっくりとペースに合わせて話を聴いてあげられるだけの余裕を若者は持たなければなりませんね。
これからますます高齢化が進む日本です。
幼児教育者を志す本学の学生にはこのような余裕をもって、子どもに対すると同じように高齢者にも優しい気持ちで接してもらいたいですね。
このように学生が育つためにも教職員は学生に対するときには、よく聴いてあげる姿勢が重要ですね。
いずれは我が身ですね。
藤田