今日の心がけ~職員のスピーチ~

間をつくる

2022.08.04

 「間がいい」「間がもてない」などの言葉があるように、日本人には「間」というものに対する微妙な意識があるといわれます。
 「間」は、音楽の拍子、絵画の余白、建物の空間、文学の余情、武術の間合いなどのようにも表現され、時間や空間の美学として意識されています。
 日本人の意識に、なぜ「間」という発想が生じたかについては、様々な説があります。
その中の一つに、日本人が自分と他人との関係を非常に重視する思想があるから、という説があります。
 人と人との関係を円滑にする要素の一つが、会話における「間」ではないでしょうか。
適当な「間」のある話には心地よさがあり、互いに相手の話を聞き合う「間」を設けた会話は、建設的な人間関係を気付いていくに違いありません。
 日々の生活において、もっと他の人の話を聞くという「間」を作り出す努力をしていけば、より多くのことを学ぶことができるでしょう。
さらに、私たちの心も豊かになっていくでしょう。

今日の心がけ◆他人の話を聞きましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 初めに挙げられている音楽や絵画・空間など、様々なものにある「間」のよさというものは感じたことがあると思います。
 会話でも「間」の使い方がいいと感じる人の話は聞きたくなったりしますし、「間」がない話は、話す側ばかりの一方的な会話になっていたりします。

 会話は相手があって成立します。
話す時には相手がどのように受け取るかという点でも考えなければならないと思います。
また、相手と話し合うようにすると自分にはない発想や気づかない部分を指摘してもらえたりします。

 職場では、同僚や学生など多くの人と会話をします。
その中で、他の人の話を聞ける「間」を作る努力をして、その人との関係をよりよいものにしたいと思いました。

教務係 相馬

そうですね。
人との間、時間、空間などすべてに「間」があります。
この「間」を適切にとることができるかどうかが、物事がスムーズに安定的に進むかどうかに影響を与えます。
日本の武術ではこの「間」と「間合い」を重要視しています。
もちろん、能楽などでも「間合い」を大切にしています。
落語での「間」の重要性は何度も聞いたことがあると思います。
また、エドワード・T. ホール『かくれた次元』では人との「間」について述べています。
このように「間」は常に人の生活になくてはならないものです。
「間」が不適切な場合には不安定を招きますので、注意が必要です。

話すことでの「間」に関しては、一般的になって来たプレゼンテーションにおいて、この「間」を重要なことと位置付けています。
伝えたいことを立て板に水のごとく話すのではなく、聴き手が理解できる位の「間」を置くことが大切だと言われます。
と同時に、聴き手に興味や関心を喚起し、注意を促し、重要な話に引き込むためにも「間が」重要です。
このように「間」は相手が相槌を打てる時間で、双方向でコミュニケーションが成立するためにも必要なのです。

これは洋の東西を問いません。
プレゼンテーション・テクニックでは、このように「間」をとることの重要性をアドバイスしています。

” Remember To Pause.”<間とることを忘れない>
“Pausing・・・recollect your thoughts,
it can also be a powerful indicator of importance within your presentation.”

“Create “Um” Alternatives”<「ん~」など繋ぎ言葉の替わりに>
The best alternatives ・・・ are taking a breath or a silent pause to collect your thoughts.

”Presentation Tips For Students”より

プレゼンネーションのような場だけでなく、学生との日常のコミュニケーションを円滑なものとするためにも、この「間」を意識して行いたいですね。
そうすれば学生も本学での学生生活をさらに有意義なものとすることができるでしょうから。
そして、この「間」を大切にしながら、「信頼され保育者」として良好な人間関係を築いてくれるでしょうからね。

藤田

 

 

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