今日の心がけ~職員のスピーチ~
ギブアンドギブ
2022.06.25
「相手に利益を与え、自分も相手から利益を得ること」をギブアンドテイクといいます。
いわゆる、持ちつ持たれつの関係です。
若手社員のYさんは、「家庭においても、ギブアンドテイクが大切だ」と考えています。
帰宅後や休日に、食器洗いや洗濯などの手伝いをして、いつも家事や子育てをやってくれている妻を労っていました。
しかし最近、〈自分ばかりが頑張っていて、不公平なのではないか〉と不満が溜まっていました。
そして、その愚痴を先輩にこぼしたのです。
すると先輩は「ギブアンドテイクと考えると、結局見返りを求めてしまうでしょう。
比較する心が出ると、相手に何かをしてあげようと思えないんだよ。
ギブアンドギブの精神でやってみるといいよ」と言いました。
「ギブアンドギブ」とは、見返りを求めず与え続けることです。
相手が、ただ喜んでくれたらいいという気持ちです。
これを実践したYさんは、家庭でも会社でも良い人間関係を築くことができました。
今日の心がけ◆人の喜びはわが喜びと心得ましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
本文中にもあったように「ギブアンドテイク」と考えて行動していると、見返りを求めてしまうようになってしまいます。
普段私たちは、お金を払い、それに見合うサービスを受け取ります。
つまり「ギブ&テイク」です。
「ギブアンドギブ」で行動をする人は、見返りなど一切考えておらず、相手の人が喜んでくれることに喜びを感じます。
受取った人に、その気持ちが伝わった時、人によってはこの人のためなら何かの役に立ちたいという気持ちになってくるものだと思います。
「与えて与える」という意味で、受け取ることを前提にしてはおらず、初めから相手に奉仕し協力するということです。
見返りがあることを目的としているのではなく、単に相手を喜ばせたいがゆえにできることです。
先日、息子のサッカーのコーチの話の中で、印象に残った言葉があります。
「自分だけがうまければいい、ゴールを決めればいい、点を取ればいいと思うな。
チームの誰がゴールを決めても、自分の喜びにしなさい、自分がいいパスを出して、仲間がいいシュートをうち、点をとるという流れに喜べるようになりなさい。
チームが勝利することを喜べるようになるように!!」とありました。
子ども達は、どうしても、「自分が自分が!」と思ってプレーをしてしまいますが、コーチの言葉が響いたようで、チームの意識が変わりました。
ギブ&ギブをすることで幸せになれるのではないかと思います。
このギブアンドギブの精神を学生にも伝えて、相手のことを考えられる保育者になってほしいと思います。
実習指導係 林
“Give and Take.”そのとおりですね。
人は自身が他者への良き行為に無意識に見返りを求めます。
「おはようございます」との挨拶に「おはようございます」と返ってこなければ、不快な感情が芽生えます。
これは互いに良き感情を共有したいからかもしれません。
このようなことは多くの場面で、小さなことで起きていることです。
これに対して、感情がゆれることをできる限り、押さえていく必要があります。
それは状況によって「他者はこちらが期待したとおりに反応することはできない」かもしれないからです。
一方、無償の愛と言われるギリシャ語の「アガペー」に近いものが”Give and Give”でしょうね。
この無償の愛は多くの「親子関係」の中にも言えると感じます。
「他者の喜びを自分の喜び」と感じる瞬間は、アシスタントっとして貢献できた感じることができた場面でしょうね。
「他者に寄り添い、他者をサポートする」ことは、保育者にとって重要な要件です。
全ての物事や行為は、その対象が物であっても、事であっても、その先には人がいることを忘れてはなりませんね。
これを意識したとき、自身が良いこととして行うすべての行為は他者のためでもあるが、自身のためであることが理解できると思います。
保育者をb目指す本学の学生がこのような気持ちをもって、社会に出ていけるよう、我々教職員が身をもって学生たちに示さなければなりませんね。
藤田