今日の心がけ~職員のスピーチ~

「好き」のその先に

2018.07.05

「子供の頃の夢は漫画家だった」という人は、昔も今もいることでしょう。
国民的な人気作品を世に送り出してきた、ちばてつや氏は、
漫画家の資質として大切なものは何かという問いに、
「どれだけ机にしがみつけるか」と語ります。

「いかに人に自分が言いたいことをわかってもらって、なおかつ喜んでもらえるか。
どれだけの時間とエネルギーを費やせるかってことが勝負。
自分が苦しくなったら、プロになりかかっているということ」
この言葉は、すべてのものづくりに共通することでしょう。
その仕事が好きだという思いは大切でしょう。
ただし、楽しいうちはまだアマチュア。生みの苦しみこそ、明日の一歩です。

◆今日の心がけ◆苦しさも成長の糧と受け止めましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

職業に限ったことではありませんが、理想と現実は違うと言うように、
憧れが強ければ強いほど、現実とのギャップを受け入れられないのだと思います。

こんなはずじゃなかった…
もっと楽しいと思った…
もっと好きなようにやりたい…
など、
好きなことを仕事にしたことで、社会的に責任やノルマなどが発生してしまい、
やりたくないこともやらないと成立しないことなどが受け入れられずに、
結局、辞めてしまうことになるのかもしれません。

私は好きでやりたかったことを仕事にできたことがないので、
そこまでのギャップに悩まされたことはありませんが、
就職したての頃と仕事を覚えて任されるようになってからは、
会社や人に対して見方が変わったことはあります。

このお話のような漫画家や、テレビで見るタレントさんや俳優さんなどは、
私たちが見ているのは出来上がった面白い作品だったり、
華やかで素敵な部分だけなので、夢や憧れを抱いて「なりたい!」と
思う人は多いと思います。
ですが、実際は休みが無いとか、作品を生み出すために机から何日も離れられないとか、
寝る時間も無いとか、好きじゃない役や、出たくない番組にも出なくてはいけないとか、
全然素敵じゃない部分もちゃんとあります。

ですが、沢山の人から認められるためには、沢山の人の期待や要望に応えられる
新しい案や実力、技術などを身につけなくてはならないので、
その素敵じゃない部分がとても大切なんだと思います。
そして、沢山の人から認められて初めてお仕事としても認められるのだと思います。

仕事に憧れや理想を描くのは大切なことだと思いますが、
趣味でやるのとお給料をいただいて職業としてやるのとでは、
責任などが違ってくることを心に止めて、ギャップを感じた時や、
辛い苦しいと思った時に、これは自分が認められて任されてるからだと考えて、
もう少し頑張ってみようと思うことも大事なのかもしれません。

これから就職活動をする学生にも、その職業の良い部分だけじゃなく、
陰の部分もちゃんと見て、後で「こんなはずじゃなかった」と思わないような、
選択をしてもらいたいと思いました。

庶務係 大澤

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