今日の心がけ~職員のスピーチ~
日記
2022.05.19
今年の初め、大病を患ったSさんは、二カ月ほどの入院を余儀なくされました。
入院をきっかけに取り組んだのが日記を書くことでした。
最初のことは、<自分が病気になったことに納得がいかない>という思いを毎日
のように書き綴っていました。とことが、日が経つにつれて、<病気は誰のせい
でもない、自分が作り出したものだ>と思えるようになってきたのです。
意外だったのは、入院も終わりに近づいた頃、「すべて善し」という言葉がふ
いに浮かんできたことです。
病も健康も、喜びも悲しみも、失敗も成功も、損も得も、今までに起きたすべ
てのことは自分に必要のあったことで、その一つが欠けても今日の自分はなかっ
たのだ、と思えるようになったのでした。
仕事に復帰したSさんは時折、入院していた頃の日記を読み返しています。そ
の時の「すべて善し」という気持ちと、医師や看護師、検査技師、友人や家族な
どへの感謝を忘れないように心がけています。
今日の心がけ◆すべて善しと受け止めましょう
『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より
受け入れられないことや納得いかないことがあると
精神安定が必要になります。
受け入れられない現実への対処法を持っている人、
探す人など様々でしょう。
アドバイスがきっかけなど言葉の安定剤が見つかり
救われる人、日が経つにつれて落ち着く人、とことん
へこんで開き直れる人、少し考えを変えることができれば
たいてい大した問題じゃないことです。
厄年も災難や不幸が降りかかりやすいと考えられていますが
役がある年にもなりますので受け止めたいと思います。
事務局係長 田中淳一
そうですね。
日記と聞いてフォー・セインツの「小さな日記」を思い出しました。
日記は今も大切ですが、未来において今を振り返ることにおいてより重要なものとなります。
それは、今の感情や考えをそのまま、未来を見つめながら記録するからです。
記述することにより、心や頭脳の整理になりますが、時を経て、読み返すとそのことがより鮮明で具体的なものとなって見えてくるからです。
特に入院などで精神的に落ち込んだ時の日記は、読み返すことによって退院後の生活に大いに役立ってきます。
入院時の日記を読み返すたびに「今を大切に」「周囲に感謝を」などを強く意識することができます。
こうしてみると自身の身に降りかかったすべてのことが「今の自分」を作ってくれているとはっきりと実感できます。
「幸せとはなにか?」と問われることがありますが、「今ここに自分がいること」と答えられると思います。
これが「すべて善しと受け止めましょう」に繋がっていると思います。
学生はこれから「信頼される保育者」として社会に出て、いろいろな物事に出くわします。
その中で困難にぶつかった時でも「成長の糧」として「すべて善し」と受け止められるように、教職員が手本を示したいですね。
藤田