今日の心がけ~職員のスピーチ~
地域の代表
2022.04.23
人の印象は出会って数秒で決まり、相手の先入観としてインプットされるといわれています。
K氏が旅行で初めての地を訪れた時のことです。
駅からタクシーに乗り、宿泊先の旅館を告げると、乗務員は返事をせず、終始、無愛想だったのです。
その態度が何を意味するのかわかりませんでした。
K氏は、〈目的地の旅館が、近距離だったのが不満なのだろうか〉と想像したりもしました。
その町の印象も、何やら悪いものとなってしまいました。
人に対する第一印象は、その人のみならず、全体の印象にも影響を及ぼします。
旅行先で初めての出会いは、地域の印象の善し悪しにも関わることがあります。
そして、その感覚は尾を引くものです。
仕事においては、名刺交換時の振る舞い、受付や電話の対応などで、企業全体のイメージを描いたりもするものです。
どのような立場であっても、会社を代表しているという思いで対応し、全体のイメージアップを図りたいものです。
今日の心がけ◆第一印象に気を配りましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)
本学に入学したばかりの1年生は、初めての授業と担当の先生、そして周りの友人たちに加え、各種手続きのため、事務室で職員とも触れ合うことになります。
小・中・高の課程の中で、事務職員と関わる機会の少なかったはずの学生たちは、事務室で用件を伝える時、かなりの緊張があると思います。
30年前に大学へ入学した私も同様でした。
そんな学生が入室する際は、内容問わず、誰の仕事かも問わず、笑顔で「いらっしゃい」の姿勢で声を掛けて迎えるように臨んでいます。
少しでも気持ちを解して、次に来たときは気軽に声を掛けてネ、そんな気持ちで接しています。
ここで紹介されている不愛想なタクシーの運転手。
私が子供の頃、故郷の空港でも、客待ちしているタクシーは全く同じタイプでした。
全国的にも有名な観光都市ですが、「乗せてやる」という姿勢が地元タクシー業界では常識だったようです。
空港の近くに温泉街を抱えていることもあり、市役所から大掛かりに指導が入り、今では改善されています。
環境に甘えて、傲りがあってはいけないと思います。
今の時代、大学は地域があって成り立っています。
新入生は、オープンキャンパスなどでの好印象をイメージして学生生活を始めます。
もちろん、優しさだけではなく厳しいことも経験するでしょう。
そのような中、少しでも充実感を得られるよう、気持ちを込めてサポートしていきたいと思います。
係長(教務係) 中村 周