今日の心がけ~職員のスピーチ~
人生の疑似体験
2017.12.06
元外務官僚で、作家の佐藤優氏は、
よい物語に触れて、様々な人生を
「疑似体験」することの大切さを
述べています。
人が一生のうちで経験できることは
限られていますが、「自分が実際に
体験しなくとも、本当によい小説や
映画に触れることで疑似体験ができる」と
佐藤氏はいいます。
小説や映画などの芸術作品には、
登場人物の喜怒哀楽や葛藤といった内面が
克明に描かれており、様々な人間の感情の
移り変わりを知ることができます。
日頃私たちは、職場の同僚や取引先など、
多くの人と接して仕事をします。意見の
相違から、時にはトラブルに発展する
こともあるでしょう。
人はそれぞれ、生まれ育った環境の
違いがあり、考え方や感情の起伏も
千差万別です。他人の気持ちを推し量る
ことは、とても難しいです。
物語を通して登場人物の人生を
疑似体験すると、相手の気持ちを察し、
共感する力が培われます。それは業務の
様々な場面に活きてくるでしょう。
今日の心がけ◆共感力を豊かにしましょう
『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より
小説を読むことで疑似体験をする重要性を
表しています。小説を読んで疑似体験を
積むことで、未来に対する予測性や想像力を
養うことができ、生きるヒントを見つける
という目的で読むことで、これまで見逃して
いた発見も多いかもしれないといいます。
最近は小説や映画、テレビも疑似体験できる
ようなものに触れていません。
自分が主体になってしまわないように
年末の休みになるので時間を作って
疑似体験をしようと思います。
事務局係長 田中淳一