今日の心がけ~職員のスピーチ~
子供の事情
2017.10.24
小学校教諭として、K先生は三年生のクラスを受け持っています。
ある日、教室に行くと、児童たちが「図工!図工!」と大合唱しています。
時間割では、国語の時間です。
K先生が「次は国語だぞ」と言うと、児童たちは静かになりました。
しかし、三人の児童がまだ図工と言い張っています。
思わず「図工がしたいなら出ていきなさい!」と叱ると、
児童たちは、その剣幕に思わず泣いてしまいました。
授業後、K先生は児童たちに理由を尋ねました。
すると、前の授業で「国語と図工どっちがいい?」と
ほかの先生に聞かれたので、授業が変わったと思ったようです。
それが突然怒られたので、びっくりして泣いてしまったそうです。
児童たちの勘違いだったとはいえ、単にふざけていたわけではなく、
それなりの理由があったのでした。
K先生は、頭ごなしに叱ったことをあやまりました。
思わずカッとして、声を荒げてしまうこともありますが、
頭ごなしは禁物だと、上の立場の人ほど、肝に銘じておきたいものです。
今日の心がけ◆頭ごなしに物を言うのは慎みましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
子供はとても素直で思ったことをすぐに口にします。
そのためもっと詳しく聞きたいときには、一つ一つ紐をとくように
ゆっくりと話を聞いてあげると、点と点であった話も線に
なっていくことが多いです。
その時にしてしまいがちな事は、自分の先入観で
きっとこうなんだろうと思いながら話を聞いてしまうと
偏った話になってしまうことです。
これは大人にも言えます。
話し上手は聞き上手ともいいますので、
話の腰を折らないように素直な気持ちで
相手の意見に耳を傾けていけるように気をつけていきたいです。
教務係 田口宏美