今日の心がけ~職員のスピーチ~
お別れの時
2017.07.04
私の両親は、ともに80歳半ばの高齢となり、
幸い健康で普通に生活ができています。
ただ、年齢を考えると、近い将来に必ずお別れがあります。
そのことは、私を含めて身内はもちろん、本人が一番意識しており、
その準備や心構えは始めています。
このようなことを意識しはじめて初めて、
亡くなる側よりも残される側の方が、大変な気がしてきました。
看取りや葬儀や遺言など、あらかじめ本人の希望は聞いていたとしても、
納得するのは、この世に残っている遺族だけなのではないかと
思ってしまいます。
『職場の教養』(社団法人倫理研究所)「最期を迎える日」のように
急な訃報でも「お別れの言葉」を届けに来てくれた真心というのは、
想像すると本当に感動すると思います。
お別れというのは、亡くなることだけではなく、
例えば、家族であれば、娘が嫁いで家を出る時の親の心境であったり、
仕事であれば、職場の仲間が退職することも、
これに当たると思います。
“立つ鳥跡を濁さず”ということわざがあります。
新しい世界へ旅立つ方は、自由に羽ばたいてほしいものですが、
残された者への対応は濁さないでほしいと思います。
それが、良き人間関係であり、真っ当な生き方なのかと思います。
今日の心がけ◆離別の覚悟と準備を整えておきましょう
事務局 係長(進路支援担当) 中村 周