今日の心がけ~職員のスピーチ~
世界の料理を食べ歩き
2017.06.06
紅葉の便りが届く季節となりました。
秋の色に染まる街並みを歩きながら、
おいしいものを味わう散策は、
この時期の愉しみの一つでしょう。
一流のホテルのコンシェルジュとして活躍するT氏は、
オーストラリアの大学へ留学していた頃、
一風変わった「食べ歩き」を試みました。
移民の国オーストラリアは、
多国籍な食文化が根づいていることで有名です。
T氏の通う大学には当時50カ国以上から来た
留学生の仲間がいました。
そこでT氏は、様々な国から来た留学生に声をかけて、
国内にある各国の料理店を食べ歩きしたのです。
多様な食文化のマナーを身につけ、帰国後、
ホテル業への就職に役立てたいと思ったからでした。
ある日、現地の日本料理店で出された茶わん蒸しに、
留学生仲間は手をつけませんでした。
「ドロドロは苦手」
「焼かれていないから中途半端」
だと思ったそうです。T氏はこの時、
「食の感性」には違いがあることを痛感したのです。
この「違い」を感じた体験が、後の仕事に大いに役立ったと、
T氏は語ります。
今日の心がけ◆文化の多様性を理解しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
私の近所に多様な食文化のレストランがなく食べ歩きは出来ません。
たまに東京などに出掛けた時にも「この店は美味しいのかな?」という
気持ちが先に立ちから入店することを遠慮してしまうこともたびたび
あります。
今は盛んに「食育」と言われるようになりました。
幼いころから沢山の味に慣れさせると味覚が育ち、
好き嫌いなく食べることができ、
その人の一生を味覚で豊かにするそうです。
そのため豊富な食材で旬なもの、栄養の高いものなどを考えて、
子どもたちや家族のために一所懸命考えて料理を作りますが、
たまに家族に食べてもらえないことがあります。
そんな時、私が心掛けているのは、子どもたちに苦手と言われても
「食べなきゃダメ」などと過剰に反応せず、
時をおいて、また形を変えて食卓に出し、繰り返し食べさせる
努力をしてみるということです。
しかし、食事のメニューも時間がないときは
自分の得意なものを作りがちなためマンネリ化してしまいます。
チャンスがあれば勉強のためにも、もっと積極的に異文化料理のお店入り
一品でも新メニューを増やしていければ良いなと思っています。
教務係 田口宏美