今日の心がけ~職員のスピーチ~
黒板のアート
2016.10.18
ある朝、子供たちが学校に登校すると、
教室の黒板に、チョークで巨大な絵が描かれています。
内緒で描かれた黒板のアートに、
登校した子供たちから
「すごい!」と歓声が上がります。
これは、武蔵野美術大学の教授と学生が、
美術教育の普及を目的とした
「旅するムサビプロジェクト」の一環で行なう
「黒板ジャック」という活動です。
「黒板ジャックを通じて、美術が日常と一体化して
生活の中に息づいていることを感じてもらえれば」
と、主宰する三澤一美教授は語ります。
授業が始まる頃には、黒板の絵は消されてしまいますが、
心に刻まれた感動は消えないでしょう。
芸術と美術というと、日常とは別世界にあるもの、
と決めつけてしまいがちですが、
見慣れた場所や使い慣れた物も、
アートの舞台になります。
身のまわりには、美的センスに優れた看板や広告、
映像も溢れています。
日常の中で本物の美に触れる体験、
美しいものを発見する感動は、
お客様に、より質の高い仕事を提供できるセンスを
磨くことにつながるでしょう。
今日の心がけ◆日常に美をみいだしましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
この黒板アートの取り組みは美術を感じず
日常生活をただぼんやりと過ごしてしまいがちな
人が多いため気づきの一環だと思います。
私も毎日の出勤コースのなかでふとした景色が
秋になってきていることにハッっとしたり
夕日がとても綺麗だったり
純真キャンパスの「純真の森」の紅葉が少しずつ
始まっていたりと、探そうとすれば身の回りに
たくさんあるのだと感じさせられました。
旅行で紅葉をみにいくのも
美術館に行って絵画を鑑賞するのも
良いですが、お金で買えない何かを
日常生活の中で探せるような
余裕を持った生活を心掛けたいと思います。
教務係 田口宏美